
CD:MRIC252 Ricercar 国内盤 3,465円 ブクステフーデ 豊饒なるカンタータの世界 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637〜1707)
《Disc 1》
1) ああ主よ、わたしを祝福せず行ってしまわれるのですか BuxWV36 (T, B, 2vn, 2tb, bc)
2) キリストと信心深い魂の対話 BuxWV111(S, B, 2vn, bc)
3) 何者も、我らを神の愛から引き離すことはできない BuxWV77 (S, A, B, 2vn, bc)
4) もし私があなたとともにあるというなら
BuxWV107 (A, 2vn, bc)
5) イェス、わが友、わが喜び BuxWV59(A, 2vn, gamb, bc)
6) この束の間の苦しみなど BuxWV48 (S, B, vn, gamb, bc)
7) わたしは褥に夜をもとめる BuxWV50(T, B, 2vn, 2ob, bc)
《Disc 2》
1) おお慈悲ぶかく寛大なる、やさしき父よ BuxWV82(S, 2vn, 2gamb, bc)
2) それは神の子ではなく、罪深き者たちの救いの泉BuxWV6 (A, T, B, 3gamb, bc)
3) 神よ、わが心はいま歌い讃えようと BuxWV73(B, 3vn, bc)
4) めでたきこと三つ BuxWV19 (S, B, 2vn, bc)
5) わたしはサローンの花BuxWV45 (B, 2vn, bc)
6) 主の僕(しもべ)らよ、主を讃美せよ BuxWV69(2S, 6gamb, bc)
7) わが父なる神のおられる天へと BuxWV32(S, vn, gamb, bc)
8) 主に向かって新しい歌を歌え BuxWV98(S, vn, gamb, bc)
9) 嘆きの歌 BuxWV76-2 (S, 3gamb, bc)
フィリップ・ピエルロ指揮
リチェルカール・コンソート(古楽器使用)
グレタ・ド・レジェル(S)マックス・ファン・エフモント(Bs)
アンリ・ルドロワ、ジェイムズ・ボウマン(C-T)
ギ・ド・メ、イアン・ハニーマン(T)
器楽陣も歌い手も、ソリストだらけの黄金時代だった1985年から90年にかけて録音されたシリーズからブクステフーデ作品だけを精選した徳用2枚組!
Ricercarレーベルを知る人なら、誰しも「ドイツ・バロックのカンタータ」シリーズの素晴しい内容はご存知のはず! 今回はその名録音の数々から、本年歿後300周年を迎えるブクステフーデの作品ばかりを厳選、「ほぼ1枚価格」の2枚組でご提供するという企画がお目見えした
それにしても演奏陣!やはり今から見ると恐ろしいくらい充実していて、ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデスやガンバの上村かおりなどはもちろん、オーボエにマルセル・ポンセールと北里孝浩、オルガンは独奏者としても活躍中(下記)のベルナール・フォクルールにギィ・パンソン…と、どこを見ても今や各自それぞれ「大物」と呼べる人ばかり。
歌い手も上記のとおり、20世紀後半の古楽復興の大立者ばかりが名を連ねている。こんなメンバーが意気揚々と演奏する曲目が、かの巨匠のきわめて表現性に富んだ声楽作品の数々なわけだから、それはもう聴いて心動かされないはずもない…と心して聴き始めるたび、必ず新たな発見に驚かされる(音が意外と自然に録られている、とか、ブクステフーデの旋律が思わぬ単語を浮かび上がらせる、とか、やっぱりルドロワの声は美しかった、とか…)。先日リリースされたばかりの「ドイツ三大S」の作品群と同じく、見過ごされがちなジャンルの奥深さを「廉価で」「体系的に」「最上の演奏で」堪能できる好リリースだ。
ブクステフーデの記念年たる本年、ぜひチェックしておきたい一作! |