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PAN CLASSICS レーベル CD

CD:PC10187 PAN CLASSICS 2006年8月中旬発売予定 国内盤 2,730円

矢野玲子(vn) 驚くべきデビュー・アルバム 〜モーツァルト、バルトーク、イザイ、サン=サーンス〜 ウェルナー・エーアハルト指揮 ジュネーヴ室内管弦楽団 セルゲイ・クドリャコフ(ピアノ)

【収録曲目】
1. ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(モーツァルト)
2. 第2 狂詩曲(バルトーク)
3. ヴァイオリンとピアノのための「叙情的詩曲」作品12(イザイ)
4. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 作品75(サン=サーンス)

華々しい受賞歴は伊達じゃない、技巧だけでなく音楽性やアンサンブル力もあってこそ!!
節目正しくも溌剌としたモーツァルト、ベテラン並の“+アルファ”がある近代作品解釈―― コンチェルト・ケルンのエーアハルトが振る、引き締まった現代楽器オケのサウンドも必聴!
2004 年ジュネーヴ国際コンクールで最高位(1位なし2位)に輝いただけでなく、今2006 年ベオグラード国際コンクールではみごと優勝&聴衆賞を獲得。そして今秋10 月には都響(小泉和裕指揮)とチャイコフスキーの協奏曲での共演が決まっている新世代の名手・矢野玲子(vn)が、さきのジュネーヴ国際コンの肝煎りによりPan Classics で素晴らしいアルバムを制作しました。
テクニックが素晴らしいとか、勢いがある、とかいうレヴェルではありません。溌剌と音楽の喜びを
ほとばしらせながらも、解釈にはヴェテラン並の冷静な一貫性が!気迫で気疲れしそうなスパルタ系でも、ロマンティックに酔いつぶれた耽溺系でもない、すでに「名演奏プラスアルファ」を感じさせてやまない演奏のクオリティ、20 歳そこそこの若手とは思えません。ありがちな新人デビュー盤と明らかに一線を画す“隠れ充実ポイント”として、モーツァルトの協奏曲でコンチェルト・ケルンの主席バロック・ヴァイオリン奏者ウェルナー・エーアハルトが指揮しているのも見逃せません! 節目正しい冒頭のリトルネッロ、矢野の演奏に触発されつつもソリスト共々構成感を失わず、豪放なホルンも端正な弦も冷静に白熱してゆくさまは驚くほどハイレヴェル!
さらに、現代作品群のプログラムがまた奮っています――プルーストの長大な小説『失われた時を求めて』に出てくるソナタのモデルとなったと言われ、存在は有名なのになぜか演奏は少ないサン=サーンスのソナタやら、イザイの「無伴奏ソナタ」ではない秀逸小品やら...ヴァイオリン好きの玄人リスナーも食指を動かされそうな曲目が、端正かつ香気漂う秀演で聴けるこの嬉しさ!


CD:PC10164 PAN CLASSICS 2006年8月中旬発売予定 国内盤 2,625円

ヴァイオリンのための近代音楽傑作集 〜バルトーク、ヤナーチェク、メシアン〜
レオシュ・ヤナーチェク(1854〜1928)
1. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ベーラ・バルトーク(1881〜1945)
2. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 モーリス・ラヴェル(1875〜1937)
3. ツィガーヌ  〜ヴァイオリンとピアノのための演奏会用狂詩曲 オリヴィエ・メシアン(1908〜92)
4. ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏 ブリギッテ・ラング (ヴァイオリン) イヴォンヌ・ラング (ピアノ)

NDRハンブルク響の助席コンサートミストレスら、ルツェルン生まれの姉妹デュオ、緻密な室内楽世界はR.クスマウルやI.クランスキーら直伝の味わい!
ルツェルン生まれのラング姉妹デュオは、1990年代からバウムガルトナーに招かれルツェルン音楽祭に出演、その後もスイス内外の音楽祭から招聘を受けつつ、ウィグモア・ホールやベルリン・フィルハーモニー、チューリヒのトーンハレなど名だたる大ホールで活躍、2000年頃からClavesやGalloなどスイス屈指のレーベルで録音を続けている(ブリギッテの方は2002年以来NDRハンブルク響の助席奏者でもある)。Clavesでのスイス人作曲家作品集は早々に仏DIAPASONで5ポイント満点を獲得したそうだが、その実力のほどを「ツィガーヌ」ほか近代の有名作曲家作品でじっくりと味わえるのがこの新譜。レパートリーの拡充に意欲的なだけでなく(そういう姿勢を崩さない若手奏者は往々にして伸びる…とよく思うのですが、どうでしょう)、多くの巨匠連中にも弾き込まれてきた傑作をこれだけ立派に聴かせられると、期待はなお高まらざるを得ない。何でもヴァイオリンのブリギッテはR.クスマウルやアル
バン・ベルク四重奏団のG.シュルツに、ピアノのイヴォン ヌはG.シェベックやI.クラーンスキーに師事してきたとのこと…玄人リスナーの方々ならご存知のとおり、いずれも室内楽を非常に大事にしてきた名奏者だ。シャープさと玄妙なピアニシモの間でじわりと形成されてゆく音楽、鬼気せまる迫力と阿吽の呼吸のバランスが醸し出す期待感と迫真性――何はともあれ、注目に値する2人だ。先が楽しみ…というか、もうすでに圧倒的に面白い気鋭デュオなのだから!


 

CD:PC10162 PAN CLASSICS 2006年8月下旬発売予定 国内盤 2,625円

ヘルミーネ・ハーゼルベック(メゾ=ソプラノ) / フローリアン・ヘンシェル(ピアノ)
 
ツェムリンスキー 歌曲集 / アレクサンダー・ツェムリンスキー (1871〜1942)
1. 七つの歌曲(1889〜90)
2. マーテルランクの詩による七つの歌 作品13
3. 五つの歌曲(1895〜96)
4. 二つのブレットル=リート(1901) (=キャバレー・ソング)

ヴォルフとシュレーカーのはざま、マーラーの同時代。
知られざるツェムリンスキー歌曲、生前未出版作品を中心に――本場の名歌手による魅惑の26トラック!
  世紀末ウィーンに花咲いた徒花、知れば知るほど奥深いツェムリンスキーの、いわば心情告白ともとれる親密にして多彩な歌曲群を、本場の歌い手が鮮やかに、細やかに、宝玉のような知られざる小宇宙の魅力をひとつひとつ解き明かしてゆく。録音シーンでは意外に優遇されているこの作曲家、『叙情交響曲』をはじめ管弦楽曲・管弦楽伴奏付つき歌曲にくらべピアノ伴奏の歌曲はリリースが少なく(既発売は2タイトルくらい?)、しかもドイツ語圏、それも本場オーストリアの歌い手によるものとなると類例がなかったのでは? そこへこのハーゼルベック――ウィーンで忘れがたき往年の名花リタ・シュトライヒに師事したうえ、アルノンクールとの共演で名高いアルノルト・シェーンベルク室内合唱団にも長く所属していたという。つまり、古きウィーンと先鋭的ウィーンの双方をよく知る生粋の歌い手というわけだ。あくまでロマン的な情緒がうっすらと綺麗な温もりを添える初期作品(シューベルトのようなナイーヴさもある)から、諦念と退廃のなかで爽快な突き抜け方をみせるキャバレー・ソングまで、シーレやクリムトの情念や肉感というより、ヨーゼフ・ホフマンの版画やシュニッツラーの小説のように“瀟洒で洗練された世紀転換期”を感じさせる充実作の数々をみごとに歌い分け、各作品にふさわしい雰囲気をたちどころに作り上げてしまう!
伴奏はARTE NOVAでのグリーグ・アルバムでディスク・ファンにはおなじみのベルリンっ子F.ヘンシェル。手際よく歌を支えつつ、欲しい所で自己主張してくれる好サポートぶりもこれまた傾聴に値する。


CD:PC10163 PAN CLASSICS 2006年8月下旬発売予定 国内盤 2,625円

モーツァルト、最後の日々 〜晩年のピアノ作品、オルガンや自動オルガンのための作品集 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756〜91)
1. ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 K.576
2. シャック(またはゲルル?)のアリア 「女ほどすてきなものはない」の主題による変奏曲 K.613
3. 自動オルガンのための音楽 ヘ短調 K.593
4. 自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616
6. 自動オルガンのための音楽 ヘ長調 K.608
ミヒャエル・ガイリート(ピアノ、オルガン) / ピアノ:スタインウェイC
  オルガン:パッサウのアイゼンバルト工房、2002年製 / (ウィーン、聖アウグスティン教会)
見過ごされがちな晩年の隠れ名作群を、現代楽器で歴史的考証をふまえたユニークな奏法で弾く!
  自動オルガン曲は「原譜どおり」の貴重な解釈!
  モーツァルト晩年の鍵盤独奏曲のなかでも、とくに見過ごされがちな作品を集めた一作――ウィーンの俊英奏者ガイリートが、なんとオルガンとピアノを弾き分けて1人で完成させてしまったアルバムだ。

ガイリートはウィーンを中心に世界をまたにかけて活躍中の名手で、しばしば一夜のうちにピアノとオルガンを両方弾き分ける演奏会を催しているとのこと。リストの弟子で「ピアノ・ソナタ」と「オルガンのための詩編94番」によって今に名を残しているロイプケについて著書があるというのも何となく納得だ。本盤での彼はフォルテピアノや歴史的オルガンにこだわることなく、ピアノのための作品には現代ピアノ
を、自動オルガン作品には4段手鍵盤ペダルなしの現代オルガンを用いて普遍的に仕上げて…と思いきや、それぞれの楽器でユニークな奏法を展開。「18世紀の楽器は音域ごとに音色が不均質で、それがまたいい」との見方から、スタインウェイを使っているにもかかわらず音域ごとに微妙にタッチを変え、フォルテピアノ風な味わいをかもし出そうとしている。オルガンの方でも足鍵盤なしの現代楽器
を使っているものの、現場的判断から修正されてしまうことの多い二度音程の不協和音なども含め逐一すべて原譜の音符どおりに弾いてみることで、モーツァルトがひそかに狙っていた意外な演奏効果をそのまま提示してみせる(自動オルガン作品の演奏にまで注目している熟練リスナーは必聴!)。


 

 

CD:PC10180 PAN CLASSICS 2006年8月下旬発売予定 国内盤 2,625円

クルツィオ・ペトラリオ、フレデリク・ラパン(cl)
ブリギッテ・ブクストルフ(fl) ヤクプ・チェルノホルスキー(vn)
ヤークプ・フロシャ指揮 チェスケー・ブデヨヴィツェPO.
クロンマー:二重協奏曲と協奏交響曲
フランツ・フィンツェンツ・クロンマー(1759〜1831)
(=フランティシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ)
1. 2本のクラリネットと管弦楽のための協奏曲 変ロ長調 作品35
2. 協奏交響曲 ニ長調 作品80 〜フルート、クラリネット、ヴァイオリンと管弦楽のための

“スイスの管”も“チェコの弦”も、いまだ健在!
往年のグラーフやスークを髣髴させる若手名手らが古典派の“隠れ名人”クロンマーの旨みを堪能させる!
  フルートのA.二コレやP=L.グラーフ、クラリネットのE.ブルンナーやT.フリードリ…と、スイス人音楽家に管の名手が多いことはご存知のとおり。スメタナ四重奏団、J.スーク、V.フデチェク…と、チェコ人音楽家に弦の名手が多いこともご存知のとおり。それは「あの頃はよかった」的な往年の話ではなく、今でもやはりその通り。本盤でも、特産品のビールで知られるチェコ地方都市の楽団がわくわ
くするようなサウンドを奏で、若きスイスの管楽器奏者達と30歳そこそこのチェコ人ヴァイオリニストが、実力あらたか、「ごまかしのきかない」古典派の作品で各楽器の音色のうまみをじっくり味あわせてくれる。
  ベートーヴェンと同時代のウィーンで活躍し、レイハやダンツィらとともに管楽器のための名作を次から次へと書き続けたチェコ出身のヴァイオリニスト=作曲家クロンマーのことは、Clavesの名盤群など膨大な数になる既発売盤でご存知の方も多いだろう――何を書いても創意にあふれ、活力とスリルとコントラストと情感がみっしり詰まった名作に仕上げてしまう、いわば「古典派のテレマン」と目すべきハズレの少ない名人だ。本盤収録のふたつの多重協奏曲は、モーツァルトの管楽器協奏曲群をもっと聴きたい!といった方にぜひお薦め、クロンマーの面白さを端的に伝える恰好の入門盤となっている。現代音楽シーンでも活躍中の(←まさに往年のスイス人名手らと同じだ)クラリネット奏者2人も、やわらかな音色が魅
力のフルートも、そして端正なヴァイオリンも…聴き込んで良しBGMに良し、間違いのない1枚なのである。