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パン・クラシックス・レーベル CD PC10125 〜  (フランス)

CD:PC10077 Pan Classics 国内盤 2007年2月下旬 発売予定 2,730円 ブルネッティ:スターバト・マーテル ジョヴァンニ・グヮルベルト・ブルネッティ (1706〜87)
スターバト・マーテル(全曲) +導入唱、昇階唱、聖体拝領唱、アレルヤ

アンサンブル・トゥリクム(古楽器使用) エレナ・モシュク(ソプラノ) ルイス・アルベス・ダ・シルバ(カウンターテナー)

名曲相次ぐ18世紀の「スターバト・マーテル」にさらなる素晴しい作品が!初期古典派らしい無比の美しさを、気鋭名歌手ふたり&古楽器で。

モーツァルトの知人として知られるA.ブルネッティとは別人、後年スペインで活躍したG.ブルネッティではない、南イタリアやトスカーナ地方で活躍したG.G.ブルネッティ――チューリヒの古楽集団と新時代の実力派歌手ふたりが甦らせるこの未知の『スターバト・マーテル』、ペルゴレージの傑作の後に数多書かれた追従作のひとつ・と切って捨てるにはあまりに惜しい絶美の傑作だった!

このブルネッティは1706年におそらくナポリで生まれ、同地の名高いカペッラ・デ・トゥルキーニ音楽院で研鑚をつんだ作曲家。本作はバロック・オペラ調の華麗な声楽様式を反映しながらも、決して俗っぽくはならず、清らかで天上的な雰囲気が全体にただよう――ソプラノとアルト(カウンターテナー)が交互に独唱をつとめ、一部に二重唱を交えるあたりはペルゴレージ作品と一緒ながら、各曲の冒頭にはグレゴリオ聖歌が配されて、これがまた気分を盛り上げてくれる。

独唱ソプラノのエレナ・モシュクは、Arte Novaでフランスやルーマニアの近代歌曲、あるいはモーツァルトのアリア集など3作のみごとなアルバムを発表しているので、その表現力の豊かさと典雅な美声をよくご存知の方もおられるのでは?


CD:PC10185 Pan Classics 国内盤 2007年2月下旬 発売予定 2,730円 ベラルーシの近代室内楽 ヴァレリー・カニンコフ(1940〜)

1. フルート五重奏曲(2000)〜フルートと弦楽四重奏のためのガリーナ・ゴレロヴァ(1951〜)
2. セクストン邸の上にあるスターリン像(2004)〜フルート、ギターとチェロのためのセルゲイ・ベルチュコフ(1956〜)
3. 弦楽四重奏曲(2003) ドミトリー・リビン(1963〜)
4.グリンカの主題による七つの小さなファンシー(2003)〜フルート、ギターと弦楽四重奏のためのフセヴォロド・グリツケヴィチ(1947〜)
5. 詩曲(2003)〜フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとギターのための

ミンスク弦楽四重奏団 +ブルーノ・マイアー(フルート) ハン・ヨンケルス(ギター)

“フルートのハイフェッツ”と謳われたブルーノ・マイアーも大々的に参加!
  手堅くも聴きやすいネオ・ロマンティシズムに酔う!
バルト三国の南、ポーランドとウクライナの間にまたがる旧ソ連の大国ベラルーシ(白ロシア)は、考えてみればクラシック音楽の世界で見過ごされてきた一国ではないだろうか? 実際のところ、ソ連やロシアのそれから独立した本格的なベラルーシュ楽壇のようなものが確立されてゆくのはソ連崩壊後になってからのようながら、ここに集められた作品群を聴くかぎり、そうした新しい音楽界が余計な新技法や過剰に複雑な不協和音などに冒されることなく、じつに健全なロマンティシズムを羽ばたかせているのがわかる――まさに21世紀のネオ・ロマンティシズムといった感覚が、本盤に横溢しているのだ!

モスクワや首都ミンスクの音楽院で鍛え上げられ活躍してきた面々は、時にギターもあしらいながら(ボッケリーニやC=テデスコらの曲のような自然さで弦楽器とからみあう―これがまた素敵な風采を添えている!)、まるで晩期ロマン派のような、あるいはペルトやグバイドゥーリナのような確かな手触りの、耳に心地よい響きを連ねてくれる。1970年代生まれの若い奏者たちによるミンスク四重奏団の手腕はまったく確か(この面子で古典作品も聴いてみたいもの!)だが、そのいっぽう「フルートのハイフェッツ!」と讃えられたドイツの超・実力派ブルーノ・マイアーが参加しているのも、室内楽・管楽器ファンなら見過ごせないところ――自由自在の円やかな吹き口は、ほんとうに美しい!


CD:スイスのPan Classicsレーベルから、ピリオド楽器録音のDigipackシリーズ5点をご案内させていただきます。

国内盤としては新譜ながら、トリーベンゼーとクロンマーは“アンフィオン管楽八重奏団つながり”というかたちで、完全新譜となるモーツァルト盤のリリースに乗じてDigipack化されたのに伴い弊社からの国内盤仕様リリースとなります――というと焼き直しのようですが、むしろ「あえて国内盤化する価値あり!」と捉えていただければ全く幸いでして、まさにそれゆえのリリースなのでありました。
ピリオド楽器演奏による内容の充実ぶりは、太鼓判を押します。どうぞ改めてご注目ください。

完全古楽系のイタリアもの2作は、どちらも最先鋭アーティストたちによる待望の新アルバムだけに俄然、気になるところ。
とくに2004年からのSound Arts体制下による新スタート以来、Pan Classicsは服部光一郎氏をはじめとするスイスの名技師たちによって優秀な自然録音レーベルとしての側面も育みつつあり、そうした長所がもっとも際立つのが、こうした古楽器の録音でもあります。
ガット弦やチェンバロの響きが、倍音ゆたかな古楽歌唱ときれいに重なる瞬間の、たとえようもない美しさ!こちらもやはり、じっくりと聴くに足る2枚なのでした。

そして――そろそろ大詰めを迎えるモーツァルト・イヤーに向け、満を持してリリースされたアンフィオン管楽八重奏団の新譜! この編成のための長調/短調による2大名曲での登場で、彼らの実力をつぶさに知るにはもってこいの1枚!おまけ的に『グラン・パルティータ』の楽章まで若干おさめてくれているのも得な気分、ジャケットはどういうわけだか浮世絵?という遊び心(??)も感じられる、これもまた見過ごし難い一作でございます!


CD:PC10125 PAN CLASSICS 国内盤 2,730円 ヨーゼフ・トリーベンゼー、管楽作品の達人 〜管楽合奏のための作品集〜 ヨーゼフ・トリーベンゼー(1772〜1846)

1. 管楽合奏のためのパルティータ 変ホ長調
2. 管楽合奏のための葬送行進曲
3. 小協奏曲 〜フォルテピアノと管楽六重奏のための
4. 管楽合奏のためのパルティータ 「第1番」変ロ長調

アンフィオン管楽八重奏団(古楽器使用) +ミヒャエル・ビール(フォルテピアノ)使用楽器:N.シュトライヒャー1819年製ウィーン・モデル

知名度は劣れど、作品内容はさらに深い!クロンマーと同時代のウィーンを生きた,もう一人の人気作曲家。フォルテピアノも交えた豪華録音!

クロンマーと同じ頃の、つまりベートーヴェン時代のウィーンで、さまざまな劇場オーケストラで腕を磨いたのち上流階級の寵児となった人気作曲家、トリーベンゼーにも注目したい!古楽都市バーゼルの気鋭ピリオド楽器集団、アンフィオン管楽八重奏団のPan Classicsデビュー盤でもあるが、クロンマー盤と同様このたび堂々、Digipack美麗ジャケットで生まれ変わった――そしてクロンマー盤もトリーベンゼー盤も、どちらも本来すばらしい演奏内容。せっかくなら、というわけではないが、国内盤仕様でリリースさせていただきます。

トリーベンゼーの音楽は、クロンマーの音楽から辛辣さを取り除き、モーツァルト流儀の優しい切なさ(1800年頃、あらためて大流行した忘れがたいスタイルである)と、がっちりした構成感覚を伸張したような作風。つまりベートーヴェンの初期のようでもある。時折のぞく短調の陰翳がこれまた繊細で、初期ロマン派というか19世紀的な新機軸が感じられるかも――ピリオド管楽器でこそ映える瞬間もしばしばで、特にナチュラルホルンのメゾピアノやら、鄙びたクラリネットの音色などは晩秋にぴったりな風采が。

本盤には古楽器のコントラファゴット(!)も入るし、小協奏曲ではフォルテピアノの瑞々しいサウンドが意趣を添えて、4曲それぞれに異なった楽しみ方が出来るのも嬉しい。ピリオド楽器ファンには絶対に見過ごしてほしくないし、ベートーヴェン・マニアにもお薦めできる充実盤だ(それにしても、秋と野外音楽はよく似合う…)。


CD:PC10142 PAN CLASSICS 国内盤 2,730円 クロンマー:管楽八重奏のためのパルティア集 / フランツ・フィンツェンツ・クロンマー(1759〜1831) (=フランティシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ)

1. 管楽八重奏のためのパルティータヘ長調 作品57
2. 管楽八重奏のためのハルモニー (パルティータ) ハ長調 作品76
3. 管楽八重奏のためのパルティータ 変ホ長調 作品69

アンフィオン管楽八重奏団(古楽器使用)

見過ごしちゃいけない傑作盤!クロンマーの十八番・管楽合奏の面白みを縦横無尽のピリオド演奏で味わいつくせる超名演!

かつて名手H.ホリガーやP=L.グラーフらがClavesに続々と名盤を作ってくれたおかげで日本でも名が知られるクロンマーは、ベートーヴェンと同時代のウィーンで活躍した名匠だ。とくに当時アマチュア演奏家たちを中心におどろくばかりの人気を誇ったのが、愉悦と皮相のいりまじる管楽合奏のための作品群。録音もS.マイヤーの合奏団やコンソルティウム・クラシクムのものをはじめ名盤もちらほらあるが、このご時世にもかかわらず何故かピリオド楽器録音が意外に少ない!そこにこの録音、たんに「待望のピリオド楽器新録音」というだけにとどまらず、ひたすら闊達、自由自在の音楽性を縦横無尽に味あわせてくれる傑作盤なのだ!

収録曲3作は盛期の名作ばかり、ナチュラルホルンを勇壮に(あるいは優美に)ヴイヴイと鳴らし、クラリネットやオーボエが滑らかな吹き口で饒舌に語る、楽器の入れ替わるタイミングもお手の物、時に独特のユーモアをちらつかせ…といったクロンマーならではの作風が存分に発揮されている。録音多数の「作品57」など、調子の良いテンポにひるむどころか益々活気づくピリオド楽器奏者達の実力派ぶりに驚くばかり――既存の名演群を悠々追い抜く、確たる音楽作りだ。ピリオド・コントラファゴットや、知る人ぞ知る野趣あふれる野外楽器セルパン(!)を低音に配しているのも魅力だ。 「いかにもクロンマー!」といったオーストリア=スラヴ系の諧謔を、ピリオド楽器でここまで本格的に満喫できる機会は滅多にない。20世紀末の現代楽器名演群の向こうを張るにふさわしい、新時代の本格的代表盤!


CD:PC10179 PAN CLASSICS 国内盤 2,730円 モーツァルト:セレナード第11番・第12番 他/アンフィオン管楽八重奏団(古楽器使用)

モーツァルト:管楽合奏のためのセレナーデ 第11&12 番「ナハトムジーク」、他

ヴォルフガング・アマデウス・ モーツァルト (1756〜91)

1. セレナーデ 第11 番 ヘ長調 K.375
2. セレナーデ 第12 番 ハ短調 K.388「ナハトムジーク」
3. セレナーデ 第13 番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」 (管楽八重奏のための縮小&4 楽章版)

最新録音は、今年待望のモーツァルト――管楽八重奏のための不朽の名作2 作で 鮮烈な音楽性を印象づけるだけでなく、「グラン・パルティータ」からの“キモ”まで 演奏してしまった嬉しい秀逸アルバム!!(それにしても、なぜ北斎...) 古楽復興全盛の当世ながら、ピリオド楽器による管楽合奏団というもの自体は意外に少ないとこ ろ。バーゼルから燦然と現れた冗談ぬきでウマいアンフィオン管楽八重奏団の存在は貴重きわま りありません。メンバーはベルリン古楽アカデミー、コンチェルト・ケルン、レザール・フロリサン... といったヨーロッパ最前線の古楽団体でばんばん活躍中の精鋭たち。

見事な一体感あるアンサン ブルを通じ、オーボエもクラリネットも快活な吹き回しから弱音の憂愁まで思いのまま、ナチュラル ホルンは流々、完璧なテクニックとコシの入った音色で音響にスケールをもたらし、粒立ちの揃っ たファゴットは逐一細やかに音楽を彩る――さらにピリオド・コントラバス(今回ご案内した他の2 枚 では、古楽器セルパンやピリオド・コントラファゴットも登場!)の低音がアクセントを添え、醸し出される音楽は超一級!その魅力をつぶさに味わうには、モーツァルトの名曲による本盤が最適です。

あくまで自然なテンポ・音楽展開にもかかわらず、描き出される音楽はなんと精彩に富んでいる のでしょう!ドラマティックなハ短調のK.388 では絶妙の陰翳で冒頭から聴き手をつかみ、心地よ い長閑さのなかにモーツァルト独特の“さびしさ”が一筋流れる変ホ長調K.375 はいつまでも聴いていたくなるような至上の美しさ! そして嬉しいことに、超名作ながらあまりにも長大なうえ本来は 13 もの楽器が必要な「グラン・パルティータ」を“18 世紀の演奏事情にかんがみ”、当時の標準編成 である管楽八重奏用に編曲、ソナタ的に中核をなす4 楽章を抜粋して演奏するという、なんとも豪 華な“おまけ”つき!・・・ちなみに、ジャケットは「単に奏者たちの好みで」なぜか北斎版画です。


CD:PC10188 PAN CLASSICS 国内盤 2,730円 マツォッキ 聖と俗のあいだ 〜マドリガーレと宗教ディアロゴ集 / ドメーニコ・マツォッキ(1592〜1665)

1. イエス、甘美なる思い出
2. 愛神を屈服させるための戦い
3. 神よ、怒りをしずめてください
4. 世の噂話の向こうを張って
5. 富の女神よ、その顔に髪が
6. いと麗しき聖処女マリアに
7. 『雅歌』の対話
8. 涙にくれるマグダラのマリア
9. マリアとイエスについて
10. 愛神にばかり従ってきたことへの悔恨
11. 我らが主イエス・キリストの死に涙せよ
12. すぐさま立ち上がれ、愛する人よ
13. 我らの人生はなんと短い
14. つまらぬ恋で涙してはなりません
15. 神よ、我らの苦節はなんと空しい

モニク・ザネッティ、ジャン=フランソワ・ロンバール 他(歌) / アンサンブル・レ・パラダン(古楽器使用) / 総指揮:ジェローム・コレアス(cmb/org)

これほど生々しいマツォッキがあっただろうか?! カリッシミ盤でみせた迫真の演劇性そのまま、ことばに躍動感を吹き込むレ・パラダンの鮮やかさ

ともすれば堅苦しいか高尚すぎるイメージもあるカリッシミのオラトリオ(PC10182)を、メンバー各人のオペラ的ポテンシャルの高さを生かした劇的な解釈でおそろしく面白い劇音楽として切り取ってみせたレ・パラダン。今度はさらに時代を遡り、さらに堅苦しく“倫理的”だの“警句”だのという言葉のちらつく曲集を編んだ知的作曲家マツォッキに光をあてるという――そして易々、またしてもヴィヴィッドな躍動感をもって作品のイメージを一新するというから驚きだ。バロック音楽をよく知るうえで、17世紀初頭の「高尚かつ知的な」ローマ声楽音楽は欠くべからざるジャンルだから、こうして聴きやすくも本質に迫った、そして何よりエキサイティングな録音が登場するとは本当に有難い。

マツォッキはランディやM.ロッシ、L.ロッシらと同時代つまり「初期バロックの末期」のローマで活躍した作曲家。音楽内容の深さでは群を抜くジル・フェルドマン盤(ASM002)はスタンダードな決定盤だが、こちらは演奏機会の多い形而上的声楽曲とあわせ、なんとマツォッキのマドリガーレまで収録しているのもポイント。初期バロックらしい半音階の入り乱れる表現語法で恋について歌うにせよ、レ・パラダンの面々のような劇音楽に強い面子(メンバーは古楽歌劇上演の最前線で活躍している人ばかり)なくしては心に届かないのでは?「初期バロックは難しい」と思っている方々にも安心して勧められる、興奮必至!の珠玉の1枚だ。


CDPC10189 PAN CLASSICS 国内盤 2006年11月下旬発売予定 2,730円 フランチェスコ・ガスパリーニ、ヴィヴァルディの先達〜ソナタとカンタータ / フランチェスコ・ガスパリーニ(1661〜1727)

1. 2声と器楽合奏のためのカンタータ 「せめて、なぜだか解っていれば」
2. 独唱と器楽合奏のためのカンタータ 「はなれているということ」
3. シンフォニア=トリオ・ソナタ
4. 独唱と通奏低音のためのカンタータ 「死とは何かを知らぬ者は」
5. 2声と器楽合奏のためのカンタータ 「ねえ、やさしいダリーゾ」

アンサンブル・フォンス・ムジケ(古楽器使用)今村泰典(theo)フランソワ・フェルナンデス(vn)
ロラン・ステヴァール(org,cmb)ロベルト・ジーニ(vc) / モニク・ザネッティ(S)パスカル・ベルタン(C-T)

ヴェネツィアの楽団におけるヴィヴァルディの先任者 きわめて貴重な新録音―なんとフェルナンデスやベルタンら超絶名手らによる、この演奏の素晴しさ!

どちらも本年来日公演を果たしたリュートの今村泰典とヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデスを中心とする器楽陣に、フランスのバロック・オペラ上演には欠かせない気鋭歌手ふたりを加えたフォンス・ムジケ。今回お送りする待望の新録音は、意外と知られていない“ヴィヴァルディの先任者”で、ヴェネツィア・バロックの転換期を担った巨匠ガスパリーニの作品集。10年前のOPUS111でのカンタータ集以来、どうにも恵まれぬガスパリーニのディスコグラフィを潤してあまりある名トラックの連続だ。

ガスパリーニはルッカ近郊に生まれ、ボローニャでの修業時代を経てヴェネツィアでレグレンツィに師事。ヴィヴァルディが来る直前まで、同市の孤児院ピエタの音楽監督だった。後年はローマで活躍、オペラを多数残している。A.スカルラッティと殆ど同じ年代を生きた名匠だ。

本盤が何より嬉しいのは、ただでさえヴァイオリンをフェルナンデスが担当してインテンスな演奏を繰り広げているうえ、さらに通奏低音奏者にチェロのロベルト・ジーニ、鍵盤にローラン・ステヴァールら今もっとも多忙かつ脂の乗った俊英が加わっていること。あざやかな器楽合奏で、壮麗なシャコンヌを含むソナタが聴ける有り難さ!

ザネッティとベルタンの、芯の通ったしなやかな歌い口もまた美しい。知られざる巨匠への第一歩として、大いにお勧めしたい一枚だ。