
CD:PC10189 PAN CLASSICS 国内盤 2006年11月下旬発売予定 2,730円 フランチェスコ・ガスパリーニ、ヴィヴァルディの先達〜ソナタとカンタータ / フランチェスコ・ガスパリーニ(1661〜1727)
1. 2声と器楽合奏のためのカンタータ 「せめて、なぜだか解っていれば」
2. 独唱と器楽合奏のためのカンタータ 「はなれているということ」
3. シンフォニア=トリオ・ソナタ
4. 独唱と通奏低音のためのカンタータ 「死とは何かを知らぬ者は」
5. 2声と器楽合奏のためのカンタータ 「ねえ、やさしいダリーゾ」
アンサンブル・フォンス・ムジケ(古楽器使用)今村泰典(theo)フランソワ・フェルナンデス(vn)
ロラン・ステヴァール(org,cmb)ロベルト・ジーニ(vc) / モニク・ザネッティ(S)パスカル・ベルタン(C-T)
ヴェネツィアの楽団におけるヴィヴァルディの先任者 きわめて貴重な新録音―なんとフェルナンデスやベルタンら超絶名手らによる、この演奏の素晴しさ!
どちらも本年来日公演を果たしたリュートの今村泰典とヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデスを中心とする器楽陣に、フランスのバロック・オペラ上演には欠かせない気鋭歌手ふたりを加えたフォンス・ムジケ。今回お送りする待望の新録音は、意外と知られていない“ヴィヴァルディの先任者”で、ヴェネツィア・バロックの転換期を担った巨匠ガスパリーニの作品集。10年前のOPUS111でのカンタータ集以来、どうにも恵まれぬガスパリーニのディスコグラフィを潤してあまりある名トラックの連続だ。
ガスパリーニはルッカ近郊に生まれ、ボローニャでの修業時代を経てヴェネツィアでレグレンツィに師事。ヴィヴァルディが来る直前まで、同市の孤児院ピエタの音楽監督だった。後年はローマで活躍、オペラを多数残している。A.スカルラッティと殆ど同じ年代を生きた名匠だ。
本盤が何より嬉しいのは、ただでさえヴァイオリンをフェルナンデスが担当してインテンスな演奏を繰り広げているうえ、さらに通奏低音奏者にチェロのロベルト・ジーニ、鍵盤にローラン・ステヴァールら今もっとも多忙かつ脂の乗った俊英が加わっていること。あざやかな器楽合奏で、壮麗なシャコンヌを含むソナタが聴ける有り難さ!
ザネッティとベルタンの、芯の通ったしなやかな歌い口もまた美しい。知られざる巨匠への第一歩として、大いにお勧めしたい一枚だ。 |