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PAN CLASSICS レーベル CD

Sound Arts商品の取扱移行にもかかわらず、PAN CLASSICSだけは移管されず、ふたたび弊社のディストリビューションで日本販売することとなりました。

PAN CLASSICSは2003年頃に心機一転再スタートして以来、大半はおそろしくシックなDigipack外装で、Alphaにも勝るとも劣らぬ美しく内容豊かなアイテムを連発しています。
弊社ももちろんこれまでどおり、オビ付解説付の日本盤仕様でご提供させていただきます。

今回の再スタートにおきましても、いきなりウィーン弦楽六重奏団がブルックナーの大傑作をリリースするとともに(しかもワーグナーの「ヴェーゼンドンク歌曲集」を併録!)、チャイコフスキー「フィレンツェの思い出」などロシアもののアルバムもめでたく発売。

さらにルーラン・ペンティネン(BIS出身の俊英!)のラフマニノフや、一番知られていないであろうカリッシミは耳を疑うほどの傑作アルバム…と4点ともにPANここにありき、といった感の強力作品ばかりです。


CD:PC10178 PAN CLASSICS 2006年1月26日 発売予定 国内盤 2,730円
ブルックナー:弦楽五重奏曲+ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ウィーン弦楽六重奏団+ミシェル・ブレート(ソプラノ)

アントン・ブルックナー(1824〜96)
1. 弦楽五重奏曲 ハ短調

リヒャルト・ワーグナー(1813〜83)
2. ヴェーゼンドンクの五つの歌曲 (弦楽六重奏伴奏版)

大本命中の大本命――あの老舗名団体が、解散直前に満を持して録音した、ブルックナーの隠れ名作!!  これが堂々の「ラスト・レコーディング」。お見逃しなく!
  ご存知・長年のキャリアを誇るウィーン弦楽六重奏団はこのところPAN CLASSICSで充実したアルバム制作を続けてきたが、突如「華のあるうちに引退したい」と解散を宣言――なんとも惜しい限りだが、最後の最後で二作の名盤を送り出してくれた。どちらもじっくり聴き確かめたい傑作だが、まず大本命はこちら。正真正銘“最後の録音”に彼らが選んだのは、ブルックナー畢生の隠れ名作「弦楽五重奏曲」。当然ながら演奏は絶美の一言で、ひたひたと深まりゆく情感、温もりある弦音の重なり、各員が出所を知り尽くした完璧なアンサンブル、聴き果せた後のえもいわれぬ充実感――と、大御所の貫禄を見せつけてあまりある美しさ、あえて言葉を尽くすのも野暮というところ。名曲にもかかわらず昔から意外に録音されない作品(昨今でもHMFのメロスSQ盤、国内盤もCamerataレーベルの旧録くらいだったか…)でもあるので、当面は同曲の決定的名演として記憶されてゆくこと間違いなし。
  嬉しい併録曲はワーグナーの「ヴェーゼンドンク歌曲集」を同団体のチェロ奏者レオポルトが弦楽六重奏伴奏に編曲して演奏している。相変わらず密かなブーム?の室内楽編曲だが、滋味と透明感がないまぜになった絶妙の演奏ゆえか、どこか新ヴィーン楽派の編曲を思わせる説得力あふれる仕上がり。プレートの独唱も大きく歌い上げはせず、室内楽的細やかさと機微を知る表現のたくみさが実に快い―ピアノや管弦楽伴奏とは違う、この編成ならではの魅力がいっぱいだ。
  MUSICA NUMERISの自然なエンジニアリングも、いつもに増して磨きがかかった美しさ。これら2曲の名盤をお探しの方も、それらの素晴らしさを知るリスナーも…入手不安定となる前にぜひ押さえていただきたいマストな一作!


 

CD:PC10173 PAN CLASSICS 2006年2月3日 発売予定 国内盤 2,730円
チャイコフスキー&リムスキー・コルサコフ:弦楽六重奏のための作品集 / ウィーン弦楽六重奏団

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840〜93)
1.弦楽六重奏曲「フィレンツェの追憶」

ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1844〜1908)
2.弦楽六重奏曲(1876)

リムスキー=コルサコフの弦楽六重奏曲!? 知る人ぞ知る名作「フィレンツェの追憶」とあわせロシア稀代の名作2曲を鮮烈かつ滋味ゆたかに奏した名演!
  アルノンクールとも親交の深いエーリヒ・ヘーバルト以下6人の名手による名団体ウィーン弦楽六重奏団、彼らが送るもうひとつの注目新譜は、チャイコフスキーの知る人ぞ知る名作「フィレンツェの追憶」と、他では滅多に見かけないリムスキー=コルサコフの珍しい弦楽六重奏曲(!)という組み合わせだ。
  リムスキー=コルサコフの曲は1876年の作というから、「シェラザード」や錚々たるオペラ群を書くよりも前、〈交響曲第3番〉や〈ピアノと管楽器のための五重奏曲〉など忘れがたい器楽作品群と同じ頃の作品ということになる。じっさい作品の充実度はかなりのもので、5楽章たっぷり内容豊かな音楽が展開されてゆく。しかもなにしろウィーン弦楽六重奏団、肌理細やかな弦音を重ねながら、落ち着いた佇まいでアンサンブルの妙味をじっくり聴かせてくれ、作品の魅力にいっそうの艶を与えている。
「フィレンツェの追憶」の素晴らしさは、もはや何を言う必要があるかというほど、オリジナルの弦楽六重奏編成による演奏としては最高峰といっても差し支えないのではないか? と思われる美しさ。時に優美な情熱を燃え上がらせながら、静々と滋味ゆたかに音楽を重ねてゆく6人――南国イタリアとロシア、その間に位置するウィーンと色々な国の情景を思い浮かべつつ、至福の時を過ごせることまちがいなしの鮮やかな秀演だ。
  録音技師はMUSICA NUMERISの服部光一郎、Pan Classicsではイザベル・ファウストらのロッラ二重奏曲集(PC10172)での細やかな仕事をご記憶の方も少なくないはず。室内楽の空間性と弦楽器の細やかなニュアンスを熟知してのエンジニアリングが、演奏の旨みを何倍にも際立たせている。
 


CD:PC10182 PAN CLASSICS 2006年1月26日 発売予定 国内盤 2,730円
カリッシミ、偉大なるオラトリオの世界

ジェローム・コレアス指揮 ル・パラダン / ラファエル・ケネディ、モニク・ザネッティ(S) /ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T) 他

ジャコモ・カリッシミ (1605〜74)

1.ソロモンの裁き
2.ヨブ
3.聖母のオラトリオ
4.カイン
5.イェフタ

作品の躍動感にあらためて感動、きわめてエキサイティングな快演!
   有名・無名の超傑作を集めた、カリッシミ入門にも最適の一作
  ラファエル・ケネディやジャン=フランソワ・ノヴェリら実力派の歌手を集めて結成されたアンサンブル・ル・パラダンは、Alphaでも活躍する名歌手ジェローム・コレアス(「ベルリオーズのケルト風歌曲」Alpha024)が指揮をつとめ、最小限の編成にとどめられた室内楽的編成で、それぞれのメンバーが自発性あふれる瑞々しい歌をきかせてくれる傑作アルバムが登場!
  いうまでもなく、カリッシミは17世紀のローマに活躍し、オラトリオ形式(ヒストリア・サクラと呼ばれた)の基礎をきずいた一大巨匠。あのシャルパンティエもローマ留学時代にカリッシミの音楽にうたれて弟子入りしたと言われている。深い滋味あふれるたおやかな音楽性と、きわめて効果的な書法を使いながら躍動感あふれるドラマを作り上げてゆく手腕は他の追従を許さない――「17世紀イタリア宗教音楽のヒッチコック」といった感さえある彼の短く凝縮された傑作オラトリオ群から、古くはミシェル・コルボ、最近ではル・パルルマン・ド・ミュジークのものなど名盤も少なくない「イエフタ」のような有名作と、「ソロモンの裁き」「カイン」など内容に比して滅多に演奏されない作品とをバランスよく集めており、相対的にカリッシミ入門者から手練の17世紀イタリア音楽愛好家まで誰もが楽しめる構成になっている。
  それにしても。演奏しだいで大きく結果が変わってくるカリッシミとはいえ、これほど鮮やかな仕上がりは滅多に望めないのでは? 音楽祭でのライヴ録音とあってか、冒頭から器楽陣のテンションは高く、歌手同士の呼吸のとりかたは絶妙、また各人の技量も耳を疑うほど――イタリア語曲はもちろん、ラテン語作品も死語で歌っていることさえ忘れさせる劇的生々しさは、まさにラテン系歌手随一のものだ。コレアスの指揮がそれらを的確に導いて一貫したドラマを築いているのが素晴らしい。器楽伴奏の細やかな芸まで余さず収めたMUSICA NUMERISの名録音もあって、ほとんど“小オペラ”のごとき躍動感あふれる世界をあますところなく楽しめる。昨今のNAIVEやStradivariusのカリッシミ盤に悠々比肩する、強力にお薦めの一作だ。



 

 

CD:PC10176 PAN CLASSICS 2006年2月3日 発売予定 国内盤 2,730円
ラフマニノフ: 絵画的練習曲、幻想曲集 / ルーラン・ペンティネン(ピアノ)

セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)

1.絵画的練習曲集 作品33 (全8曲)
2.絵画的練習曲集 作品39 (全9曲)

大ヴィルトゥオーゾ晩年の傑作群を 細やかなニュアンスで滋味豊かに弾きこなす――ソロでの面目躍如!名手ペンティネンのラフマニノフ
  名ヴィオラ奏者・今井信子のほか、BIS気鋭のフルート奏者ベザリーやCPOのウルフ・ヴァーリンら世界各国の実力派奏者たちと共演、たんなる伴奏どころではない名手ぶりを披露してくれるスウェーデンの名手ポンティネンだが、ソロでは一転、すばらしく求心力ある独自の音楽世界を展開してくれる。最近CPOからふっと出したソロ盤がブゾーニの作品集だったり、自作品も披露してみせたりと世紀転換期のヴィルトゥオーゾ主義にも造詣が深いようだが、アムラン系の超絶技巧とはまた異なった、むしろ音楽をどこまでも掘り下げてゆくタイプのような感が。この“華麗に仕上げることもできるが滋味豊かにも弾ける”ラフマニノフ晩年の2編の傑作集への静々と落ち着いたアプローチに、そうした傾向がよくあらわれているのではないだろうか。
  本来はありあまるほどの技巧を誇る人なのに(グリーグのピアノ協奏曲(初版)など、CD時代初期のBISへの録音をよくご記憶の方もいるだろう)、決してそれを前面に披瀝したりせず、ひたすら音楽を考えて内実豊かな演奏をしているのが非常に心地よい!細やかなニュアンスをこめて弾き分けられるタッチの妙味は、ピアノのサウンドそのものを生々しく捉えたMUSICA NUMERISのエンジニアリングを得て、どこまでも繊細に、作品の魅力を伝えてくれる。美しいDigipack外装もあわせ、ピアノ音楽ファンはもちろん全ての音楽ファンに愉しんでいただきたい一作だ。


CD:PC10172 国内盤 2,625円 ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集 アレッサンドロ・ロッラ(1757〜1841)

1. 二重奏曲 変ロ長調 作品13
2. 二重奏曲 ハ短調 作品4−2
3. 協奏的二重奏曲 変ホ長調 作品7−2
4. 二重奏曲 ハ長調 作品9
5. アダージョ ヘ短調 (協奏的二重奏曲 作品7−1より)

演奏:イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) トーマス・ライプル(ヴィオラ)

ついに出た、ロッラ・ファン待望の新録音! イザベル・ファウスト&ウィーンの名手ライプルという豪華演奏陣による、磨き抜かれた初期ロマン派の快作群!

ヴィオッティとパガニーニそれぞれと活躍期が重なっている、1800年前後のイタリアに生きたヴィオラとヴァイオリンの名手アレッサンドロ・ロッラ(1757〜1841)。イ・ムジチ合奏団による、同合奏団の名ヴィオラ奏者マッシモ・パリス独奏で録音されたPHILIPSの名盤はいわずもがな、イタリアのDYNAMICやSYMPHONIAなどでの名録音も忘れがたい、なにげに名演に恵まれた作曲家でもあり、隠れたファンも少なくないようだ。そんなロッラ・ファンの渇をいやしつつ、一般のクラシック・ファンにも大いにアピールできる新譜がここに登場!ヴァイオリンとヴィオラという低音なしの編成ながら、 後期古典派の堂々たる形式美をそなえつつ、イタリア人ならではの美しい旋律や和音の妙味に彩られたロッラの面目躍如たる立派なソナタ3曲に、ソナチネ的な小二重奏曲が1曲とアダージョ楽章1曲を収録している。

ヴァイオリンとヴィオラの二重奏といえば、M.ハイドンの代打ちとしてモーツァルトが書いた2曲が有名だが、ロッラの二重奏曲は数も豊富なうえ(ほかにDYNAMICにアッカルドとビアンキ、TACTUSにロンコとイアネッタの名演などがあるが、本CDの収録作はどれもかぶっていない!という嬉しさ)どれも堅固な形式で書かれており、聴きごたえ充分。シューベルトやベートーヴェンの音楽世界を楽しめる人にもぜひおすすめしたい魅力あふれる作品群なのである。前述のTACTUS盤やDYNAMIC盤とあわせ、ぜひ聴き込んでいただきたい――なにしろ演奏はイザベル・ファウスト、対するヴィオラはウィーン弦楽六重奏団などで活躍をみせているヴェテランのトーマス・ライプル。堅固かつ緻密、雄弁にして繊細な2者のアンサンブルが、スケールゆたかに織りなされてゆく...録音はもちろん精鋭集団MUSICA NUMERIS。彼らの音楽を余すところなく汲み取った優秀録音だ。

録音:2002年12月12〜19日、スイス、 ボースヴィル芸術館(Kunstlerhaus Boswil)
録音技師:服部光一郎 編集:イェンス・ヤーミン (MUSICA NUMERIS)


CD:PC10102 国内盤 2,625円 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲(全3曲) ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)

1.ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa-1
2.ヴァイオリン協奏曲第3番 イ長調 Hob.VIIa-3 「メルク僧院協奏曲」
3.ヴァイオリン協奏曲第4番 ト長調 Hob.VIIa-4

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) クリストフ・ポッペン指揮 ミュンヘン室内管弦楽団

躍進めざましいイザベル・ファウスト、HMFとならんでPAN CLASSICSからも国内盤新譜が登場! 現代的センスで磨きぬかれた、清々しく確固たる名演!

絶妙のバランス感覚と磨きぬかれた輝かしい音、苦労を感じさせないテクニックを武器に、さまざまなコンクールを破竹の勢いで制しつづけ世にあらわれたイザベル・ファウスト(vn)。harmonia mundi franceではフォーレやシマノフスキらの名演につづいてドヴォルザークの協奏曲を録音、1月には国内盤も登場するようだが、そんな折も折、彼女が20世紀末に録音した名演ディスクがデジパック仕様の“新生”PAN CLASSICSから登場――文句なしで国内仕様盤としてのリリースが決定した!

19世紀ロマン派以降の作品での堂々たる演奏もすばらしいが、こうしてハイドンなど聴いていると、イザベル・ファウストという人の音楽性がいかに“ごまかしのない、真正・真摯な芸術”であるかを思い知るのではないだろうか?音符ひとつひとつおろそかにせず、すきっと爽快なアーティキュレーションやフレージングは惚れ惚れするほど。ノーブルで「カッコイイ」ハイドンなのである。

伴奏はクリストフ・ポッペン指揮のミュンヘン室内管弦楽団――いうまでもなく、ECMでのグバイドゥーリナやバッハ「フーガの技法」、独自の編曲によるシューベルト「死と乙女」などきわめて先鋭的なディスクで知られた顔合わせである。このようにポッペンのもとで先進的な現代音楽のセンスをますます磨いてさらなる成長をみせているミュンヘン室内管だが、前任の指揮者シュタットルマイアのもとでは数限りなく古典派の名演を聴かせてきた団体。“じつは現代的で芸の細かい”ハイドンを演奏するのにはもってこいの面子なのである――じっさい、この録音でも隅々まで神経の行き届いたサウンド作りがじつに心地よい。「ハイドンのヴァイオリン協奏曲のリトルネッロがこんなに素晴らしかったとは!」と耳を疑うに違いない。

録音:1997年4月、エルマウ城、大広間
録音技師:服部光一郎 & Musica Numeris
編集:クレメント・シュピース
監修:トーマス・プファイファー