ギィ・ヴァン・ワース指揮
アンサンブル・レザグレマン(古楽器使用)
ゴセック:交響曲集Vol.2
MRIC263 国内盤 2,940円
フランソワ・ジョゼフ・ゴセック(1734〜1829)
三つの交響曲
作品8(1765)
1. 交響曲 変ホ長調 op.8-1
2. 交響曲 ヘ長調 op.8-2
3. 交響曲 変ホ長調 op.8-3
4. 歌劇『サビニュス』より 舞踏組曲
フランス語圏ベルギー随一の古楽集団、またもやルーツに立ち戻り同郷出身の「フランス交響楽の父」ことゴセックの知られざる傑作交響曲を次々と!希少なオペラの器楽楽章も含め、たおやか&多彩な古典派オーケストラの秘法が続々!
ゴセックといえば、押しも押されぬ18世紀フランス古典派の大作曲家(Chandosの「モーツァルトの同時代人」シリーズやASVのブルターニュo.盤2作などご存知の方には釈迦に説法ですね)! フランス語圏ベルギーから若い頃パリに出て、ラモーの推薦でラ・ププリニエールの私設楽団に加わり、同楽団に指揮者としてやってきた前古典派の大家ヨハン・シュターミッツと交流をむすんだのが修業時代のこと。
パリに出るや、1760年には巨大な『レクィエム』を発表、これが最初の成功作となりました。当時のパリといえば『ソナタよ、おまえはいったい何がしたいのか?』なんてパンフレットが出回るほど「歌のない」音楽には免疫のない人がまだまだ多かった頃ですが、そんな中でドイツ流儀の交響曲のスタイルをいちはやく身につけ、いくつもの交響曲集を発表して、フランス語圏の人間で最初にこのジャンルを発展させていったゴセック――ちょうど、ドイツ語圏でハイドンがやったのと同じ功績を残したわけです。
ベルギー古楽界の精鋭が集うレザグレマン(名門・ナミュール室内合唱団の器楽バンドとしてスタートしたものの、今や単独でも押しも押されぬ重要グループになってしまいました)は、音楽監督ギィ・ヴァン・ワース指揮下ですでに1作のゴセック交響曲集をリリースしていますが、今度の収録曲は(おそらく世界初録音?の)「作品8」――1765年出版でクラリネット2本参加・というのはかなり斬新、冒頭楽章に序奏がついたりと、ハイドンよりも先進的な要素もたくさん!末尾に収録された貴重な歌劇『サビニュス』からの抜粋がまた古典派ファン垂涎の出来で、タンブランやパサカーユなどバロック音楽ふうの舞曲はなんともユニークな響き!
各奏者みな精鋭ばかりで、のどかでうっすら郷愁ただよう18世紀中盤ならではの古典派サウンドを堪能できます。アクセントの効いた修辞法もばっちりな、極上解釈をどうぞ!