クリストフ・デリーニュ指揮 Ens.ミレナリウム、ナミュール室内cho他
モンセラートの朱い本
〜俗世間と巡礼 中世スペインのさまざまな音楽〜
MRIC260 国内盤 2,940円
「モンセラートの朱い本」(1399)より
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導入部:巡礼者の行列/Aともに歌おう、「アヴェ・マリア」と/Bこの祝福されたる街の女王Cキリエ:乙女たちの王よ/Dそれは不思議なこと(器楽合奏)/Eアヴェ・マリア(めでたし、マリア様)/F母にして乙女なるマリア様を/Gバル・レドン(器楽合奏)/H七つの喜びについて、お話ししましょうか/I我らが導き手にお祈りしましょう/Jおお、この山の上で輝く乙女マリア/K朱色の踊り(器楽合奏)/L乙女マリアを讃えましょう/M山の上に星が輝き/Nフォーヴェルは私たちの前で(器楽合奏)〜『フォーヴェルの物語』より/O母よ、父よ、そして息子よ/P輝く宝玉、我らが導き手となれ、聖母マリア/Qこの世々の、我らすべての女王/R神の子羊&アヴェ・マリア/S我らは死にむかって駆けゆくもの
世界中からの巡礼者たちでごった返すモンセラート修道院が、苦肉の策?として編み出した「歌って踊りながら、祈りを捧げる」娯楽礼拝のすすめ...中世スペインの知恵と神秘を、臨場感あふれるプログラムで。(たまに聴こえる児童合唱が、これまたかわいい!)
これは、ぜひとも広く聴かれたいアルバム――なんのかんのとキリスト教にふりまわされていた中世ヨーロッパの“こころいき”そのままに、誰が聴いても楽しめるヴィヴィッドなアンソロジー!プログラムは『モンセラートの朱い本』という14世紀スペインの写本からの音楽。
バルセロナ近くのモンセラート修道院には、天から降ってきたという「黒い聖母像」があって、中世には巡礼地として遠路はるばる参拝に来る人が絶えなかったのですが、何しろ異国人だらけで風紀も乱れがち、まともな礼拝もおぼつかぬ…とそこで思いついたのが、世界各地からの巡礼者たちが慣れ親しんでいる歌や踊りをアレンジして、聖母マリア様をたたえる内容の歌詞をつけ「これがお祈りの歌ですよ」と、愉しんでもらいながら巡礼の目的を果たしてもらおう…というもの。『朱い本』はその教本というわけです。
中世スペインの代表的曲集だけあって競合盤もちらほらですが、中世ものの天才集団マラ=プニカで活躍してきた鍵盤奏者クリストフ・デリーニュ率いる実力派たちは「巡礼地モンセラートで響いていたような」音楽劇のような自然な流れにして、修道士たちがグレゴリオ聖歌を歌ったり、風雅な古楽器が鮮やかな舞曲を奏でたり、子供たちが歌に加わったり…と、聴いていてワクワクする作りに!各セクションが自分の仕事を完璧に理解しているからこそ、の統一感で、異趣あふれる中世サウンドを堪能させてくれる1枚です!