アンサンブル“王様の海賊たち”(レ・コルセール・デュ・ロワ)

 RICERCAR楽器シリーズ3〜  Featuring クレール・ルフィリアトル(S

ドイツのシャルマイ 〜バロック・オーボエができるまで

 

MRIC233 国内盤 2,940

 

【収録曲目】

ミヒャエル・プレトリウス(15711621

1.『楽の女神テルプシコール』より

ヨーハン・クリストフ・ペーツェル(163994

2.『さまざまな楽器のためのビチニウム集』より

ヨーハン・クリーガー(16521735

3. クリスマスの祈り「あなたの牧人は暗き牧場に出て行きました」

ヨーハン・ローゼンミュラー(162084

4. 2声のソナタ 第3番

アゴスティーノ・ステファーニ(16541728

5. カンタータ「弓を折れ、愛の神」

6. カンタータ「おべっかはおしまいか」

ヘンドリック・アンデルス(16571714

7. 第1ソナタ 

ヨーハン・クリストフ・ペーツ(16641716

8. パッサカーリャ 

 

うつくしく鄙びた木管をふるわせて、ビリビリ、ライライと鳴る、この美しき音色...

バロック・オーボエの前身楽器として一世を風靡した「ドイツのシャルマイ」なる管楽器で

たおやか&流麗に奏でられる旋律――ついでにゲストで「あの名古楽歌手」が参加!

 

 

マルチェッロやアルビノーニの名曲系にしても、多様な亜種楽器が使われるバッハのカンタータにしても、バロック・オーボエで聴くと、現代楽器とはまったく違った魅力が曲に加わるもの。ふわり、ビリビリ、と鼓膜をなでる美音はけだし絶品!と、そうしたバロック・オーボエ「らしさ」が好きな方に是非おすすめなのが本盤!オーボエというのは古い楽器のようでいて、実はバロックも後期にならないと普及してこない「往年の新楽器」だったりするのですが、ここではオーボエが世に出てくるまで、その前身楽器として使われていたシャルマイという楽器が全面的にフィーチャーされています。

 

やがてシャルマイは、もっと繊細な表現が容易なオーボエにとって代わられたそうですが、どうしてどうして、その玄妙な音色は本盤をきくかぎり全く魅力的そのもの! バロック・オーボエの、音から音へ移るときの妙音だとか、吹いた瞬間のまろみとか、そうした魅力はことごとく堪能できるわけです。

 

まあそうした魅力もきっと、演奏陣が古楽大国ベルギーの精鋭ばかりだからこそ、発揮されるのでしょうが――しかも数曲の歌ものでは、なんとル・ポエム・アルモニークの名歌手、クレール・ルフィリアトルが共演しているという贅沢さ!

 

がっつり充実ソナタあり、合奏舞曲あり、イタリアふうカンタータもあれば素朴なドイツ風アリアもあり、プログラムの多彩さもあって、ものすごく充実した鑑賞体験が得られること間違いなしです。シャルマイをサポートする中低音の管楽器ポンマー、ルネサンス式の簡素なファゴットなどのスーパープレイも好感度大!