プラメナ・マンゴヴァ(ピアノ)
ベートーヴェン: 熱情ソナタ、バガテルop.126 他
MFUG530 国内盤 2,940円
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770〜1827)
1. サリエリの歌劇「ファルスタッフ」からの主題による変奏曲 WoO.73
2. ピアノ・ソナタ第23番op.57「熱情」
3. 六つのバガテル op.126
『フォル・ジュルネ2008』の大・注目株、すごくいいタイミングで新譜をリリース!
ど真ん中のベートーヴェン(コンサート演目含む)、しかも解釈がまたとんでもなくユニーク!
初期・中期・晩期それぞれから1曲ずつ、近現代を得意とする独特のセンスで切り取った!!
2008年5月、東京フォーラムの『フォル・ジュルネ・オ・ジャポン』にとんでもないピアニストがやってきます。その名もプラメナ・マンゴヴァ(公式ガイドブックでは「マンゴーヴァ」)、さきにリリースされたショスタコーヴィチのソナタ第2番&『24の前奏曲』(MFUG517)は点の辛いフランスの批評誌『DIAPASON』から金賞を獲得したうえ『レコード芸術』誌上でも当然のように特選をとったものでした。
Fuga Libera主宰者のミシェル・ストッケム氏も大いに惚れ込んでいるようですが、活躍地ベルギーでは2006年から2007年にかけて大ブレイクしたアーティストでございます。
アルテミスSQのヴァイオリニストとバイエルン放送響の首席チェリストを迎えて録音したショスタコーヴィチのトリオ第2番(MFUG525)もかなりの出来でしたが、第3弾アルバムはこの「近現代通」が、いきなり「古典」に立ち戻ってのベートーヴェン! しかも「初期作品」・「中期の超・王道名曲」・「晩年の玄人好み充実作」と、有名曲2+秘曲1という素敵なバランスで、彼女ならではのベートーヴェン像を端的に伝えてくれるという的確な作り。
そんなにさらりと手の内を見せていいものか...と思いきや、その解釈がこれまたユニーク&エキサイティングで。『熱情』ではぬらりと遅めの異様なテンポ設定、熟考しながら弾き進めるような展開はどこへ行くとも知れず、パラパラとした独特のタッチを次々と追わずにはおれない得体の知れない魅力たっぷり――『バガテル』も6曲それぞれに普通には終わらず、誰にも似ていない?アーノンクール的不思議世界を構築してゆくのです。冒頭の変奏曲も、この曲を聴くのが初めてでなくとも「知らない曲?異版?」と錯覚してしまうのでは――「変奏曲」と「バガテル」は『フォル・ジュルネ』演奏曲目でもあり、生でいきなり驚く前に、じっくり仕掛けを聴ききわめておくにはもってこいのリリースとなります。いやいや、益々先が楽しみな逸材です!