
CD:MEPH002 MeloPhone 国内盤 2,940円 大聖堂のバッハ
〜ブリュッセル大聖堂のオルガンによるバッハ傑作集〜
デュリュフレ:レクィエム 他 / ヘリコン合唱団、国分桃代 (org) 国内盤 2007年6月号 新譜月評 声楽曲 準特選盤 に選ばれました。
ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1797〜1828)
1. トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 8つのオルガン・コラール
2. いざ来たれ、異邦人の救い主よ I BWV659
3. いざ来たれ、異邦人の救い主よ II BWV660
4. いざ来たれ、異邦人の救い主よ III BWV661
5. いと高きにおわします神のみぞ栄光あれ I BWV771
6. いと高きにおわします神のみぞ栄光あれ II BWV717
7. 主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ BWV617
8. 古き年、今や去れり BWV614
9. イエス、わが友 BWV610
10. 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
11. トリオ・ソナタ 第3番 変ホ長調 BWV525
12. 前奏曲とフーガ ト長調 BWV550
グザヴィエ・ドゥプレ(オルガン)
来日公演で絶賛を博したドゥプレのバロック解釈、この名手が日頃親しんだ楽器でこそ、の真髄を味わえる――整然としたバッハ像の美しさ!
夫人である国分桃代と4月に来日したさいには、夫婦連弾でオルガン版『魔法使いの弟子』を披露、圧
巻の面白さで聴衆を魅了したグザヴィエ・ドゥプレだが、コンサート半ばで披露したバッハの「ヴィヴァルディのop.3-8による協奏曲」は手堅い様式感覚があまりに見事で、割れんばかりの拍手を一身に受けていたのが思い起こされる。ここに日本発売となるのは、そんなドゥプレが自ら礼拝音楽監督をつとめるブリュッセル大聖堂のオルガンに向かい、1枚まるまるバッハの作品に費やした充実盤なのである。
なんといっても、全ての曲がすっきり端正に仕上げられているのが1枚通しての魅力――通しで聴いても飽きない、というか、ついもう一曲、と聴き進めてしまう快さがここにある。ゴシック建築の石の壁をていねいに磨き上げ、天へと伸びてゆく柱や梁のすべすべした感触を愉しむような――楽器製作はバルセロナのグレンツィング工房、さまざまなパイプ列の立ち上がりのよいスマートな音色を、8曲のコラール・プレリュードとソナタやフーガで隅々まで堪能できる。
MeloPhone社はもともとドゥプレ氏が楽譜出版社として立ち上げた会社なのだが、このアルバムにもそうした出版人としてのノウハウが生かされ、Digipackのジャケットは十字型に開くよう設計されていて、そのひとつひとつにベルギーらしく各国語で記された解説がついているという小憎らしくも美しい仕様になっている。外装も美しく、選曲されているのもめでたい曲ばかりなので、贈答用にも良いのでは。 |