
ジャン=ミシェル・アレクサンドル (vn) & 国分桃代 (org)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ(オルガン伴奏版)他
MEPH001(国内盤)
ジャン=ミシェル・アレクサンドル(vn)発売中 定価\2,730 (税抜2,600)
【収録曲目】
セザール・フランク(1822〜90)
1. 前奏曲、フーガと変奏曲
2. 幻想曲第2番
3. ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (ヴァイオリンとオルガンによる)
国分桃代(org/ブリュッセル、ノートルダム・ド・フィニステール教会 H.ロレ1856年建立楽器)
|
ボベスコゆずりの、絹目細やかにして冴えのあるヴァイオリンはもとより 稀代のオルガニストでもあったフランクのソナタは、オルガン伴奏があまりにもよく似合う。 高級感あふれる美麗平綴ブックレットは伊達じゃない――注目度抜群の意欲的企画! セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタ(1886)といえば秀演数多の名曲ですが、そもそもフランクといえば19世紀フランス語圏最大のオルガン音楽改革者でもあった作曲家。構造的な美しさがロマン的情緒と入り混じるなか、何やら神秘的な空気が終始つきまとう彼のヴァイオリン・ソナタがオルガンに合わぬはずがない――というより、ブリュッセルの聖母フィニステール教会の正規奏者・国分桃代によるこの編曲版を聴いていると、もともとオルガンを弾きながら作曲したのでは?
とさえ思えてきます。左手部分の跳躍音型が実はピアノでは再現不可能な持続音を何とか鳴らそうとする試みだった…と判明したり、フーガの声部をより明確に示したり、と示唆的な編曲もさることながら、少し荘重めのテンポで静かに燃え上がるかのように、教会の内陣にボワーと響きわたるオルガンとヴァイオリンの微妙な反響音の、玄妙きわまる調和が何ともたまりません。カヴァイエ=コル設計が浸透する直前、1856年製のオルガンの古雅な響きがまた美しく、二つの独奏曲で国分がみせる精緻な解釈も秀逸です。 ヴァイオリンを弾くJ=M.アレクサンドルは故ローラ・ボベスコの愛弟子で、国籍を感じさせない技巧派の多い昨今の西ヨーロッパのアーティストには珍しいシルキーな音色や、微妙なタメの心地よいロマンティックなスタイルはまさに師匠ゆずり!
一瞬耳を疑うこの霊妙な歌い口に、年季の入ったフランス音楽ファンも魅了されてしまうはず。フランコ=ベルギー派の伝統が健在とは、何と嬉しいことでしょう! 「CDサイズのミニブック」といった感じでかっちり作り込まれたパッケージ(=ブックレット)には、デッサンや写真を交え仏蘭英+日本語4ヶ国語の解説が入っており、贈答にも耐えるセンスの良さです。 |