
ジャン・チュベリー (cornett, 指揮)ラ・フェニーチェ
カリッシミ:オラトリオ、セレナータ、ミサ
MCYP1644(国内盤) 4月21日発売予定 定価2,625円
ジャコモ・カリッシミ(1605〜74)
1. オラトリオ「ヴァニタス」(空虚なるかな)
2. セレナータ「船上のふたり」(I naviganti)
3. ミサ曲「船上のふたり」
(ミサ・ショルト・アヴェアン)
ジャン・チュベリー(コルネット&指揮)ラ・フェニーチェ(古楽器使用)
ナミュール室内合唱団 ハンス=イェルク・マーメル(テノール独唱)
|
イタリア・バロック屈指の天才、オラトリオだけじゃなかった作風のゆたかさを端的に問う! 切々とやるせない思いを歌い交わすセレナータの美しさ、定旋律ミサのたおやかさ... 録音経験豊富なる俊英古楽2団体による、ひたすら細やかで美しいカリッシミの世界。 先日PAN CLASSICSからも新譜が出たばかりのカリッシミですが、今度はCYPRESから、大御所実力派団体アンサンブル・ラ・フェニーチェによるアルバムが登場!NAÏVE、RICERCAR、VIRGIN、K617と現代屈指の古楽レーベルを渡り歩いた末、やはり無数の録音歴を誇るナミュール室内合唱団の少数精鋭歌手陣とともに、オラトリオのみならず世俗のセレナータ、はては唯一真作と認められているミサ曲(セレナータと同じ旋律を使った作品)まで収録した多彩な内容です。オラトリオだけでも豊穣な音楽世界をみせてくれるカリッシミですが、こうしてカンタータ風の作品や、ジョスカン流儀の定旋律ミサ(かなりバロック流儀が混じっているのがまた面白い!)をあわせて聴けば、17世紀イタリアという時代の様相も浮かび上がるという仕組み。そんな面白さが体感できるのも、ひとえに経験豊富なコルネット奏者・指揮者のジャン・チュベリー率いる精鋭集団の、深い音楽性を感じさせる情感豊かな歌と演奏あってこそ。コントラストと演劇性を強調するというより、音楽総体としての呼吸を第一に切々と清明に声部をかさねてゆく解釈には、往年のミシェル・コルボやJ=F.パイヤールらによるバロック解釈に滔々と流れていたあの独特の「たおやかさ」さえも感じ取れることでしょう。一部ジャン・チュベリーが闊達なコルネット・ソロを聞かせる場面もあり、鍵盤奏者ジャン=マルク・エムやコントラバスのマルティン・バウアーら実力派ぞろいの小編成バンドの楽音もMUSICA NUMERISのエンジニアリングで鮮やかに収録。曲目の希少さ、小編成合唱のインテンスな対応力などとともに、どこをとっても素晴らしいアルバムに仕上げられています。 |