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EMCCD7755
Early-Music.com
国内盤
レール・ギモン(フラウト・トラヴェルソ)
リュク・ボーセジュール(チェンバロ) |
テレマン:六つのコンセール/ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)/フルートと鍵盤のための六つのコンセール(全曲) 2,730円
リュク・ボーセジュール、堂々登場!名手ギモンとともにテレマンのミニマルな旨みを堪能させてくれる秀逸盤
クレール・ギモン(フラウト・トラヴェルソ)
リュク・ボーセジュール(チェンバロ)
現代カナダが誇る気鋭古楽集団アリオン・バロック・オーケストラ(本年11月来日予定)の主宰者であるトラヴェルソ奏者クレール・ギモンが、NAXOSやAnalektaでお馴染み・フランス語圏カナダを代表するチェンバリストのひとりリュク・ボーセジュールと組んで作り上げた当盤は、通奏低音に工夫を凝らし多数の奏者を置いたりする豪奢な編成でのバロック・ソナタ演奏が多いなか、トラヴェルソとチェンバロの二重奏という限定された編成のなかできわめて多彩で奥深い表現を聴かせてくれる頼もしい一枚だ。プログラムとなっているテレマンの「六つのコンセール」(フランス語タイトルながら、ハンブルクで1734年に出版された“伊仏混合様式”による作品集)も、実際にはデュオだけでなく、チェロやヴァイオリンを加えた大人数編成で弾いてもよい、との指示がある曲集なのだが、そこであえて最小編成を選んだ彼ら――そうすることで、この曲集がバッハの「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ」に匹敵する奥深さを秘めた傑作集であることを如実に印象づけてくれる。抑揚ゆたかなギモンの笛に隅々まで神経のゆきとどいたボーセジュールの鍵盤、肩肘はらない阿吽の呼吸で両者の出所を引き立てあう二人――国際リリースされたAnalektaでのボワモルティエ曲集で仏Repertoir誌の10点満点を獲得した彼らのアンサンブル能力は、ここでも遺憾なく発揮されているのだ。Early-Music.comが誇る秀逸録音も、演奏の質を見事に際立たせてくれる。ファン必聴の充実盤だ。 |
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EMCCD7761
Early-Music.com
国内盤 2,730円
「一糸まとわぬ彼女の美しさ」
18世紀スコットランドの音楽 〜伝統と、バロックと〜
アリソン・メルヴィル(リコーダー、トラヴェルソ)
マイケル・ジャーヴィス、ポール・ジェンキンズ(cmb)
メアリ=キャスリン・フィンチ(vc)
カーク・エリオット(hrp/g) ベン・グロスマン(perc) |
1. 凍てつくような寒い朝(オズワルド)
2. アヒルの足 〜『四季:春』より(オズワルド)
3. ビールと食事の店バノック亭(伝統旋律/ビウィック編曲)
4. イーウィスの山並(オズワルド)
5. バランダインの山並(伝統旋律/エドワード・ミラー編曲)
6. 踊れ、踊れよ、痩身の嫁さんよ(伝統旋律/バルサンティ編曲)
7. ソナタ 第12番 変ロ長調 (マクリーン)
8. 麗しき五月の朝/マーガレット・マクドナルド(伝統旋律/フレイザー蒐集)
9. 荒野の鐘の音 〜『四季:夏』より (オズワルド)
10. かわいいナンシー(伝承旋律/オズワルド編曲)
11. 兄弟の死に寄せる哀歌 (N.ガウ)
12. アイラからウイストへ漕いでゆく(J.N.N.ガウ/フレイザー蒐集)
13. わらで彼女をこすりあげろ (マンロウ)
14. ト長調のソナタ (マクリーン)
15. スコットランド流のユーモアに倣ったグラウンド(マッテイス)
16. 一糸まとわぬ彼女の美しさ(オズワルド)/メアリは若くて清らかで(フレイザー蒐集)
17. マギー・ラウダー(オズワルド)
18. くしゃみを誘う、この麦汁 〜『四季:秋』より(オズワルド)
19. エプロンつけた、いとしいおまえ(オズワルド)
20. 砂糖飴と、ちびのいたずらジョン(オズワルド)
21. グリーンスリーヴズ(オズワルド)
22. おやすみなさい、神がそばにおられますよう(作者不詳)
悠々と艶やかな、トラヴェルソとリコーダーの名技に酔う…懐かしい民謡旋律。何と豊かなスコットランドのバロック!
ヘンデル、ジェミニアーニ、アーベル&J.C.バッハ…と、イングランド(ロンドン)やアイルランド(ダブリン)のバロック音楽は相当ディスコグラフィも充実している昨今――に、このところスコットランドのバロック音楽のアルバムも徐々に増えつつある。本盤はそうしたスコットランドならではの作品群の魅力を、カナダ現代が誇る古楽笛のスーパープレイヤー、アリソン・メルヴィルが縦横無尽、自由闊達な吹奏で味あわせてくれる秀逸アルバム――それも、ライト・ユーザーにもヘヴィ・ユーザーにも双方アピールする要素が詰まった有難いアルバムなのだ。
世紀初頭に王位がイングランド王に兼任されるようになって以来、イギリスの辺境となりつつも逆に文化的伝統への情熱が高まった18世紀スコットランド。「庭の千草」などで有名な5音階の長閑な民謡には、はるばるイタリアからやってきたマッテイスやバルサンティといった連中まで魅了され、作曲家たちは変奏曲やソナタにそうした旋律をうまく織り込んでいった…ロンドンの音楽シーンの一環としてではなく、スコットランド側からバロック音楽を捉えたプログラムの綿密さもさることながら、無伴奏または通奏低音つきトラヴェルソ(4トラックほど感動的に見事なリコーダー吹奏もあり)に焦点を絞り、全体として堅苦しさとは無縁な、ニューエイジにも通じるオーガニックな癒しサウンドに仕上げているのが素晴らしい。テクニックはいわずもがな、説得力豊かな音楽運びで悠々と歌い上げられる笛の音の美しいこと! 妖艶美麗なジャケットもまた良し、店頭演奏で一般層もどんどん呼び込める“わかりやすくも奥深い”良質盤なのだった。 |
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CYP4624
Cypres 輸入盤
「アン・ディー・ナハト(夜に)」
〜ブノワ・メルニエ最新作品集
ブノワ・メルニエ(1964〜)
1. 夜に (ノヴァーリスの詩による) 〜ソプラノと管弦楽のための (2002)
2. ピアノ・トリオ (2003)
3. ウィリアム・ブレイクの詩による歌曲集
〜ソプラノと13楽器のための (1992-94) |
ブノワ・メルニエ
発売中アイテム
ミサ、オルガンのための5つの小品
CYP4612 輸入盤
ソローニュの愚者〜作品集2 CYP4613 輸入盤
1) ロール・デルカンプ(S) パトリック・ダヴァン指揮
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
2) トリオ・フィボナッチ 3) カルメン・フッギス(S)
ペーター・ルンデル指揮 アンサンブル・モデルン
アンサンブル・モデルン他、演奏陣の豪華さに感動!!
ポスト・セリー以降の独立系作曲家メルニエ。今回は声楽曲を中心に、新ロマン派的世界を披露
静謐な合唱とオルガンがネオ=ルネサンス的世界を醸し出す「世界の救世主キリストのミサ」(CYP4612)、ラモーへのオマージュのような表題作品ほか多様な編成の作品を集めた「ソローニュの愚者」(CYP4613)に続く、Cypres3作目となるメルニエ作品集。今回は前/初期ロマン派の詩にもとづく2編の声楽作品とあわせ、シューマンのトリオにインスパイアされたという「ピアノ・トリオ」を収録。ノヴァーリス、シューマン、ウィリアム・ブレイク…と“ロマン派世界の現代的再解釈”という一環したテーマが垣間見える。
ベルギー新世代の代表者のひとりメルニエ(1968年生まれ)は、“ポスト・セリー以降”を生き抜いて独自の作風を見出したタイプの作曲家。プスール、フォクルール、ブスマンスといった上の世代のベルギー人作曲家たちの薫陶を受け、オルガニストとしてルネサンスから現代まで幅広い作品を演奏しており、世代的にもちょうど“ベルギーのエスケシュ”といったところか。聴き手を拒否せず、しかも自らの芸術をありありと印象づけてみせる雄弁な語り口は今回も健在だ。ストロース、ロザンタール、バルトロメーらと名演を繰り広げてきたリエージュ・フィル、アンサンブル・モデルン…らの醸し出す鋭敏なサウンドがまた、新しい音楽を易々と弾きこなしてしまう彼らの適性を裏付けてあまりある充実度! ピアノ・トリオの具象的な求心力などは一般室内楽ファンにも大きくアピールしそうだ。
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Alpha516 国内盤 2,730円
コルヌミューズ、中央フランスのバグパイプ 〜羊飼いの踊り、狼の踊り〜
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1) 「狼たちが騒いでた」による組曲
2) 気をもむ恋人たち/五旬節の、とある日に/酒場のテーブルで
3) ねえ、美しいひと/セキレイが一羽/ある晴れた朝/我が家の裏に
4) そしてまたある日/狼に気をつけろ/ひとつ見てこよう
5) ノヴィッシマ/ル・ミシウネリ/ナダレ/生ける者たちと地獄の者たちの対話
6) どこかでお会いしましたな/クレを伴うブーレー/おいらは5スーしか持ってない
7) ラジャソーヌ/やあ、フランソワーズ
8) ル・カルチエのポルカ
9) 狼どもを連れてくよ/川をわたる時/父の家にいた頃に/シャド・ボフォールのブーレー/パラ・ル・ル
10) 狼どもを連れ去れ/狼の口/狼の尾/狼の牙
11) 羊飼いの娘、わが愛しき娘/ある羊飼いの娘がいて
12) グランド/ブスカテルの結婚行進曲
13) オーベルニュの「狼たちが騒いでた」/M・ティシエの「狼たちが騒いでた」
14) プレリュード/ラショーのブーレー/トレクのブーレー
15) ポルカ・ピケ3様
フランソワ・ラザレヴィチ(コルヌミューズ=フレンチ・バグパイプ)
レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン
素朴で粗暴、うっすら淋しいバグパイプの響きが趣き深いハーディガーディやヴァイオリンと入り混じる。ちょっとクセになる、Alpha式の“オーヴェルニュの歌”
「日本向けではないか…?」と国内盤でのリリースに踏み切らないタイトルも多い“大地の歌”ことAlphaの白いシリーズだが、これは・と思う要素(古楽要素の濃さなど)を感じて国内盤化してみると軒並みヒットするから不思議なもの。今回は「ちゃんと知りたい」方も多いであろうバグパイプ音楽を、フランス奏者のソロでお届けします。
もちろんAlphaの企画ゆえ、名曲メドレーなどではない。ユゴー・レーヌによるリュリ・オペラなど古楽シーンでも大いに活躍している名奏者が、フランス中南部のオーヴェルニュ地方に焦点をあて、伝統的な旋律をコントラスト鮮やかに吹きまくる。手練のフォーク・ヴァイオリンやハーディガーディなども加わりながら、時に雑多にもなりがちなワールド系アルバムとは全く異質の、Alphaならではのアルバム制作スタイルにかなった一貫性ある1作となっているのだ。録音が良いせいか、野趣あふれるバグパイプの音にこれほど繊細・多彩な要素が詰まっていたのか!と驚かされるはず。単調さとは無縁、うすら郷愁を感じさせる美しい旋律の数々が、一味違った“南”の感覚を演出してくれる。一枚上手の夏アルバムというわけだ。
カントルーブの『オーヴェルニュの歌』に結実してゆくこの地方の伝統音楽遺産にはバッハやクープランも愛した舞曲ブーレーも含まれ、畢竟このアルバムにもブーレーが全面的にフィーチャーされている。この楽曲形態の生々しいルーツに民族楽器で触れられる、という点で古楽ファンにも嬉しい一作――タンゴ系アイテムのユーザー層にも“一味違うヨーロッパ風味”とアピールできる内容だ |