ウィーン・プレイエル・トリオ(古楽器使用)

モーツァルト:室内楽編成による

ピアノ協奏曲(第1214番)

GRML98803 国内盤 2,940

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(17321809

1. ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 KV.414

2. ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 KV.415

3. ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調KV449

(すべて室内楽編成による)

 

ウィーン・プレイエル・トリオ(古楽器使用)

フルヴォイェ・ユゴヴィチ(fp)
マルクス・ホフマン(vn)
ギュンター・シャーゲルル(vc)

イェルク・ブシュハウス(vn)
バールバラ・パルマ(va)

 

ありそうで意外となかった「室内楽編成版」を「ピリオド楽器で」ヴァージョン!しかも演奏は「モーツァルトの国」本場オーストリアの経験ゆたかな古楽器奏者たち――他国の古楽器では聴けない、しっとり弦の美音&クリスピーなヴァルター・ピアノの妙味!

 

 Gramolaレーベルの良さといえば、@本場オーストリアの実力派による王道プログラムの名演、A筋のとおった企画力のクオリティ、これに加えてB音楽大国オーストリア独自のピリオド楽器演奏が聴ける、という懐の深さなわけですが、本盤はその全てが三拍子揃った、きわめてポテンシャルの高い一作!

 

天才モーツァルトのピアノ協奏曲10番代前半といえば、本人が手紙のなかで「管楽器を省いても大丈夫」と明言している11〜13番をはじめ、もともと室内楽ヴァージョンでも楽しめるよう作曲されていて、その編成でも幾多の名盤があるわけですが、どうしたものか既存の録音は圧倒的に現代楽器アンサンブルのものが多く、フォルテピアノ&ピリオド弦というスタイルではめったに録音されていなかったり。

 

そこへ本盤、ピリオド楽器演奏なのはもちろん、演奏陣営はことごとくオーストリア勢、しかもフォルテピアノはモーツァルトも愛用したことで知られるヴァルター(1795年製オリジナル)…と圧倒的なオーセンティシティで、作曲家が意図したとおりの室内楽サウンドを再現してくれるという嬉しいアルバム!

 

弦楽陣営はF-J.マイア(コレギウム・アウレウム)門下のコンチェルト・ケルン勢がめだち、フォルテピアノ奏者ユゴヴィチもマルコム・ビルソン門下というから国際派?と思いきや、響きはしっとりウィーン調、鋭角すぎない絶妙のクリスピーさ加減は現代楽器系ユーザーにも古楽派にも双方おすすめのサウンド!作品の美質をきれいに浮き彫りにしてくれる名演ぶりで、作品の妙とGramolaの底力を印象づけてくれます。