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グラモラ・レーベル CD GRAMOLA GRML98818〜  (オーストリア)

CD:GRML98818 Gramola 国内盤 2,940円 エゴン・ヴェレス、ウィーンの伝統を継ぐ者 〜ヴァイオリンのための作品集〜

ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)
1. ヴァイオリン助奏付ピアノのためのソナタ (ピアノ三重奏曲Hob.XV:31をもとに
作曲者自身が編曲)

エゴン・ヴェレス(1885〜1974)
2. ヴァイオリンとピアノのための組曲 作品56
3. 無伴奏ヴァイオリンのためのクラント
4. テンポ・ディ・シチリアーナ (無伴奏ヴァイオリンのための)
5. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 作品36
6. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 作品72
7. 五つのミニアチュール (ヴァイオリンとピアノのための)

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770〜1827)
8. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第4番イ短調 作品23

ヨハンナ・モンドロシキェヴィツ(ヴァイオリン)
パウル・グルダ(ピアノ)

引き締まったヴァイオリン、芸達者なるP.グルダのピアノ!
うつくしい絶頂へと至る酩酊風の歌い口がクセになる
  近代ウィーン隠れ巨匠の作風を、古典派名曲とともに堪能

“ウィーン三羽烏”のひとり鬼才フリードリヒ・グルダの息子で、知る人ぞ知るユニーク&多芸な逸材であるパウル・グルダの絶妙サポートを得て、 ポーランドの俊英が鮮やかな美音と揺るぎないスタイルで仕上げる秀逸室内楽版、登場!ヴァイオリンのヨハンナ・モンドロシキェヴィツはベルギーの巨匠グリュミオーと(アルバン・ベルクSQの)ピヒラーに師事した侮りがたい名手で、彼女の名演ぶりを聴くだけでも価値のあるアルバムです。
  中心となるのは、世代的にはシマノフスキやバルトークと同じくらい、音楽界がまだまだ「クラシック」だった20世紀前半のウィーンを生きた名匠、エゴン・ヴェレスの作品群。新ウィーン楽派とも親しくつきあいのあった人ですが、もともとウィーン古典派の音楽遺産を整理した事で知られる大学者アートラーに師事した音楽学者だったこともあり(のちにビサンティン音楽研究の権威にもなっています)、古きよきウィーン古典派の良さである「聴きやすさ」をつねに守るタイプのよう。作風の似た感じのする同時代人イザイが、バッハを意識していたようなものでしょうか――ラヴェルとバルトークの間をゆくような、しっとり聴きごたえある歌心豊かなヴァイオリン音楽に、ハマってしまうファンは少なくないはず!

面白いのは、ウィーンの学者=作曲家ヴェレスのルーツを明かそうとするかのように、彼が尊敬してやまないウィーン古典派の巨匠たちの作品を前後に配しているところ。気鋭タッグによるベートーヴェン・ソナタ4番の秀逸解釈が聴けるのも嬉しいわけですが(エキサイティング!)ハイドンのデュオも、この作曲家が正真正銘のヴァイオリン・ソナタを全く残さなかったうえ、晩年の名作から作曲者自身が編曲した貴重な版となっていて、アルバム冒頭から聴き応えたっぷり!