ヤープ・テル・リンデン 指揮
アリオン・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
知られざるテレマン 〜未知の領域へ!〜
EMCCD7766 国内盤 2,940円
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)
1) 序曲 (管弦楽組曲) ニ長調 TWV53: C1 〜2本のオーボエ、2艇のヴァイオリン、リコーダー、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための
2) フランス風協奏曲 ハ長調 TWV53: C1 〜2本のオーボエ、ファゴット、弦楽合奏と通奏低音のための
3) フルート協奏曲 ト長調 TWV51: G2
4) 序曲(管弦楽組曲) ホ短調 TWV55: e8 「オンファールの竪琴」〜弦楽合奏と通奏低音の為の
5) 序曲(管弦楽組曲) 変ホ長調 TWV55: Es1 〜2本のホルン、弦楽合奏と通奏低音のための
あれ?これってバッハの曲だったんじゃ...??
なんて意外なサプライズもあり。
「現存作品8,000曲以上」の伝説はだてじゃない、まだまだ嬉しい発見は続きます――
多作な職人芸術家テレマンの至芸を堪能できるフルコース、味わい深い極上演奏でどうぞ。
テレマンはもういいよお、と思うかもしれませんが、いやいやいやいや!! こいつは「だまされたと思って、ぜひ!」というほかはない、えらくクールなテレマンの管弦楽ものなんです! 2009年には待望の再来日が決まったフランス語圏カナダ発の強力古楽アンサンブル、アリオンは毎年順調に新譜をリリースしていますが、テレマン作品集は本レーベルでも今回で2作目ということで、私こと担当も音を聴くまで「なぜにまた」くらいに思っておりました。が、聴き始めて、いやいやいやいや!! と。
全曲初録音の最新発見作なのはタイトルからしてまあ当然ですが、勢いもニュアンス付けも絶妙のバロック・オーボエにバロック・ファゴット、なめらかなリコーダーあり至福のトラヴェルソあり、はては牧歌的かつ勇壮なナチュラルホルンあり...と、5曲それぞれに演奏編成が多彩なのも嬉しいのに加えて、フランス風組曲、アンチ・イタリア様式な協奏曲、オーセンティックなソロ・コンチェルト...と曲種も多彩でそれぞれ「今までになかった」感が必ずどこかにあり、聴いていて飽きようがないのです。それはまた、各奏者みんなソリスト級のヴェテランなせいもあるでしょうし、英国的上品さとフランス的香り高さを兼ねそなえた、このグループ特有のセンスがこれまた絶品なせいもあるのでしょう(しかも指揮者は大ヴェテラン!)。
一番普通っぽい3曲目さえ結構クセもので、なんとバッハの超有名曲の「原曲」がこのテレマン作品という意外な発見が!どこをとっても手抜きのない、慈しみをもって作られたアルバムになっています。