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シプレ・レーベル CD MCYP4611 〜 MCYP4620 (ベルギー)

CD:MCYP4611 Cypres 国内盤 2,940円 ビアラン:ピアノ五重奏曲、チェロ・ソナタ アドルフ・ビアラン(1871〜1916)

1. ピアノ五重奏曲 ロ短調(1913)
2. ピアノとチェロのためのソナタ 嬰へ短調(1915)

ディアーヌ・アンデルセン(ピアノ) マルク・ドロビンスキー(チェロ)、ダネル四重奏団

これは大注目!ジョンゲンやイザイと並ぶ、まずは聴いて欲しい、フランス語圏ベルギーの至宝!
  まさにデュロゾワール並の再発見、お見逃しなく!

フランス語圏ベルギーの近代作曲家は、ルクーにイザイ、それにジョンゲンがいる程度では終わらなかった! アンサンブル・ジョゼフ・ジョンゲンの主宰者であり、21世紀のジョンゲン復権に邁進しているピアニスト、ディアーヌ・アンデルセン女史が、ジョンゲンの傍ら再評価に尽力しているのが、このアルバムで紹介されている名匠ビアラン―いや、知れば知るほど「そりゃ復権したくなるわ!」と納得してしまう逸材だ。

第一次大戦の犠牲となって1916年に亡くなったというこのビアラン、大雑把にいえば、フランク派とワーグナーに強く感化されたフランス語圏の作曲家たちの潮流にくみする一人なのだろうが、その音楽たるやかなり個性的――ひとくちにどういった個性、と表現するのは難しいけれど、本盤のトラックはどれも古典的な形式のわりにきわめて強烈な求心力、しなやかに伸縮する表現の妙に満ちて聴く者の耳をとらえて離さない!ピアノ五重奏曲など、たった5人で弾いているのにしばしば交響曲かと錯覚するくらい、壮大さと多彩さにあふれている。

対するソナタは「ピアノとチェロのための」とベートーヴェン流の順列で題がついているが、チェロへの要求度はおそろしく高く、まさに強烈な表現力で迫るその音楽の素晴らしさを、名手ドロビンスキーは壮絶なテクニック・鮮やかな歌心で十二分に表現してみせる。ブリテンやショスタコーヴィチのソナタに勝るとも劣らない長大な傑作だ。

ほぼ同時発売となるルクーのチェロソナタ(MCYP1617)および一連のジョンゲン・アルバム(オーダーシート参照)とあわせ、フランスものやドイツもの、英国ものなどに負けない「ベルギー近代音楽」の素晴らしさを強くアピールするにはもってこいの名盤――試聴機などにかけて“音で売る”なら、この1枚を!

MIDEM カンヌ・クラシカル・アワード受賞
仏『Classica Repertoir』誌 推薦盤

《参考盤》ジョンゲン:ピアノ四重奏曲、ピアノ、ヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲 ディアーヌ・アンデルセン(p) / マルク・ドロビンスキー(vc)
Ens.ジョゼフ・ジョンゲン MCYP1638


CD:MCYP4617 Cypres 国内盤 2,940円 張豪夫:室内楽作品集

張豪夫(Zhang Hao-Fu 1952〜)

1. 弦楽四重奏曲 第2番 (デニソフの逝去に寄せて)
2. 弦楽四重奏曲 第3番 (青海の民謡による)
3. 弦楽四重奏とクラリネットのための五重奏曲「琴−簫」

ダネル四重奏団 + ジャン=ミシェル・シャルリエ(クラリネット)

“ジャケ買い”して正解!のみずみずしい室内楽!
  デニソフの弟子による、国際感覚あふれる堅固なる充実作3編
  1970年代頃から作曲を始め、90年代にヨーロッパに渡ってフォンティンや平義久、デニソフらに師事、IRCAMにも3年在籍した西安出身の中国人作曲家・張豪夫による、古典的で聴きやすい室内楽の充実作を3作集めたアルバム。ヨーロッパ・ベースで活躍しているためか張の作品はみなバランスの良い仕上がりで、しばしば民俗的な旋律素材を使いながらも泥臭くはならず、ジャケットの版画のようにクラシカルな均整を誇るものばかり。師のひとりエディソン・デニソフ逝去の報にふれてペンを取ったという弦楽四重奏曲第2番は、終楽章で激しい慟哭が聴かれるも四つの楽器は決して混乱に陥らず(各パートの名手ぶりに脱帽!)、クラリネットが加わる「琴−簫」も各楽器がきわめて美しい音色を響かせるネオ印象派的?な作品で、曲全体を通じて打ち出される深い呼吸の静寂に「ジークフリート牧歌」や「浄夜」にも通じる美が漂う――しかも録音はMUSICA NUMERISきっての名エンジニア2人(フレデリク・ブリアンとニコラ・ド・ベコ)で、残響は強くないのに直接音がすぐそこで鳴っているかのような、奇跡的にナチュラルなサウンドに息を飲んでしまう。
  ジャケットかわいさに手にとって絶対損はさせない、現代音楽は敬遠しがちのクラシック・ファンに必ずや気に入って頂けるであろう秀逸アルバム。今回ご案内作品の大穴名盤なのだった!