
CD:CNT2017 CONCERTO 国内盤 2,940円 そは五月〜ヴェネツィアの世俗音楽、ルネサンスからバロックへ
1. そは五月(作者不詳)
2. トゥルルル(パオロ・スコート)
3. サルタレッロ「ゾルジ」
4. 太陽をまとった美しきおとめ(トロンボチーノ)
5. トロンボチーノの「太陽をまとった〜」によるオルガン曲(アンドレーア・アンティーコ)
6. おいしいパンだよ、焼きたてだよ(作者不詳/ペトルッチのフロットラ集より)
7. スペインの騎士ひとり(パタヴィーノ)
8. フランス風バッロ(マイネリオ)
9. イギリス風バッロ(マイネリオ)
10. フリウリのバッロ「黒い娼婦」(マイネリオ)
11. ラ・ゾッタ(フォリアーノ)
12. 時に仕える羊飼いの女(作者不詳)
13. パヴァーナ「エル・ビソン」
14. ガリアルダ「ラ・ロチャ・エル・フーゾ」
15. わしらはジプシー(ダ・ノーラ)
16. 高貴なる恋人たち、気をつけなさい(フェッラーメロ)
17. 第5トッカータ(カプスベルガー)
18. パッサカーリャに乗せたカンタータ(サンチェス)
19. カンツォーネ・パッサジャータ(ノターリ)
20. 見捨てられたニンフ(ステファーニ)
21. みな喜びて(リッチオ)
22. カンツォーン「ラ・グリマネータ」(リッチオ)
23. スペインの暴れ者(ジャンベルティ)
24. 第8カンツォーナ「ランビティオーザ」(フレスコバルディ)
25. どこまでもうつくしきダミジェッラ(カレスターニ)
アンサンブル・デル・リッチオ(古楽器使用)
マルコ・ビズリー(歌)ジョルジオ・フェラリス(リュート他)
オッタヴィーオ・ダントーネ(スピネット、チェンバロ)
ルーカ・ボンヴィーニ(サックバット=トロンボーン)
ロレンツォ・ジロド、ジョヴァンニ・リヴォルタ(リコーダー)
鬼才ビズリーの美声で、フロットラからモノディへ! ダントーネの鍵盤、ボンヴィーニの歌うトロンボーン 豪華メンバーが織りなす「アーリー・セッション」! 「声の魔術師」ことナポリの鬼才歌手マルコ・ビズリーも、このCONCERTOに一枚の忘れがたいアルバムを残している――しかしこの21世紀の傑作盤、名義は彼ではなく「アンサンブル・デル・リッチオ」なる古楽バンド。
メンバーを良く見てみれば、なんと鍵盤は「アッカデーミア・ビサンティーナ」の指揮者、今やARTEなどでソリストとしても名盤連発中のオッタヴィオ・ダントーネ御大!サックバット(=トロンボーン)奏者もご注目、現代音楽シーンの名匠グロボカールにも師事、ヴァレーズ・アンサンブルにいたかと思えば古楽シーンではマラ・プニカやミクロログスなど異色団体ばかりと共演してきた異才ルーカ・ボンヴィーニが自由闊達、奔放にして絶美のオーセンティック・ブラス・サウンドを響かせる(彼の活躍ぶりだけでも傾聴に値!)。
器楽曲も節目ごとに多数収録! フロットラと呼ばれる16世紀の単旋律世俗歌曲をスタート地点に、カッチーニあたりの中部イタリアで起こったバロックとはちょっと違う、音楽都市ヴェネツィアでの「バロック到来!」のようすを探ってゆくプログラムも頼もしい。
後半に行くに従って、演奏よりも曲がどんどん羽を伸ばしてゆくように自由になってゆくのがまた爽快!ちなみにアンサンブル名も、17世紀初頭に活躍したヴェネツィアの作曲家リッチオ(本盤に2曲収録)にちなんでつけられている。
上述したトロンボーンもさることながら、ダントーネの小気味良いスピネットといい、澱みなく真っ直ぐなルネサンス・リコーダーの美音といい、ビズリーの声(これはもう、いわずもがなの素晴しさ…)だけに留まらない「古楽の美」だらけのアルバム! |