
CD:イタリアから、美麗ジャケットの充実レーベル登場
ミラノ発の「古楽“系”」CONCERTOは、意外な宝が詰まっている!
新しく取り扱うこととなりましたイタリアのレーベル、CONCERTO(コンチェルト)を御紹介いたします。
第1回リリース分がそろそろ好評を博し始めているGramolaと同じく、プラスチックケースのまわりに美麗化粧箱をつけたタイプのパッケージがニクいこのレーベル、本拠地はミラノで、母体となっているのはMusicMediaという録音制作会社。そこにクラシック系のプロデューサーが加わり、高品質のレコーディング、徹底した音楽学研究の成果を背景に、さまざまなミュージシャンがいずれ劣らぬ興味深いプログラムを展開しつづけています。
自分たちの自然な感性をみごと理論で整理してゆく、北イタリアらしい、知性あふれるレーベルでございます。
中心をなすのは古楽器系録音ーーしかしモダン楽器ものも大いに充実!
上で古楽“系”としたのは、このレーベルのアイテムが決して古楽だけに留まっていないため...と言いつつ、さりげなく偉大な古楽音楽家たちが参加しているあたりにソソられます。
今回紹介分では、やはりマルコ・ビズリー(テノール)がいちばんの注目株でしょうか? しかしその共演者にアッカデーミア・ビサンティーナの指揮者としても知られるオッタヴィーオ・ダントーネやら、ジャズも現代音楽もこなすルーカ・ボンヴィーニ(トロンボーン)の名が見られるのにも驚きです。他にも並ぶものなき古楽クラリネットの天才アンソニー・ペイがさりげなくアルバムを制作していたり...。
看板アーティスト的な存在としては、チェンバロ奏者フィリッポ・エマヌエーレ・ラヴィッツァとオルガニストのアレッシオ・コルティがいます。前者はボブ・ファン・アスペレンのもとオランダで修行した知性派の俊英、後者はリオネル・ロッグ門下生、モーツァルトやメンデルスゾーンで迫る変り種かと思いきや、きわめて堂々としたバッハ作品全集を制作していたりするから侮れません。
そのほか完璧な技巧と端正な解釈のなかにほんのり温かみを宿らす忘れ難いギタリスト、ジューリオ・タンパリーニも複数の注目盤をリリースしています(タレガ、ロドリーゴ、ジュリアーニ...いずれ劣らぬ名演ぞろい!)。現代楽器路線でも気鋭チェリストやスカラ座の首席コントラバス奏者などが続々登場、しかもプログラムがみな考え抜かれ、変化に富んだものとなっているのに好感が持てます。
美しい外装、それに負けない美しい録音
黒を基調としたパッケージは、さわっても指紋のつかない上質の紙を選んで作った化粧外箱でくるまれています。
シックな色使いは、ファッションの国イタリアならではのセンスの良さ!とはいえ意外と、こういう上品なパッケージのレーベルが少なかったりするのがイタリア?その意味では出色の出来栄えで、貴店の棚を美しく演出してくれること間違いなし!
上で申したとおり母体が録音会社だけあって、録音エンジニアリングにも相当のこだわりを見せています。
多くの録音が64bitという濃密なフォーマットで収録され(あるいは32bitマスタリング)、ミュージシャンたちが奏でる直接音の美を余さず聴き手に伝えてくれます。とくに撥弦にせよ弓奏にせよ、弦楽器の響きは実に趣き深く感じられます――そのあたりは今回御紹介しているギターやコントラバスのアルバムに、如実な反映を聴き取ることができるでしょう。
季節ごと2〜4点ずつの国内盤仕様リリース
先日御紹介したArco Divaなどと同じように、レーベル主宰者は「全点をじっくり国内仕様で」リリースしてほしい、との意向で、弊社もなるべくそれに沿うかたちでご紹介を進めてゆきたいと考えております。季節ごと2〜4点ずつ御紹介しながら、最新新譜を随時あわせてリリース、というスタイルになる予定です。タイトルによっては輸入盤仕様でのリリースも検討しておりますが、幸か不幸か現時点でプレス切れ(しかし再プレス予定はあり)の商品が多く、じっさいに入手できる段階になるのは日本語解説が完成している頃...といったパターンも多いような気がしております。
ひとまず本年末頃の第2回ご案内までには方針も固まってくると思われますので、様子を見つつ、お客様からのご希望がありましたら随時ご相談いただければ幸いです。 |