オリガ・マルティノヴァ(チェンバロ)

「チェンバロなんて結局…」と言わせない、23の方法

〜シューマン、ショスタコーヴィチ、メンデルスゾーン…〜


CM010-2006(国内盤) 

2007年7月20日発売予定 3,360

 

【収録曲目】

ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』より

シューマン『子供のためのアルバム』より、フーガ

メンデルスゾーン:無言歌 作品67-4

クラーマー:『練習曲集』より

シューベルト:楽興の時 第4番

ハチャトゥリヤン『子供のためのアルバム』より

 

1730年パリ・モデルのチェンバロで、シューマンを、ショスタコーヴィチを、シューベルトを ?!

ロマン派から近代の、チェンバロとは全く関係ない作品ばかりを、あえてチェンバロで弾く。

 その意外きわまるナチュラルさ、耳を疑うみずみずしさ。さりげなくとんでもない、この異色盤!

 

オーボエのためにショスタコーヴィチを編曲したアルバムから1年――ロシアの異色レーベルCaro Mitisが、これまたとんでもない新譜を世に送り出します!オーボエ編曲なんて序の口もいいところ、なんとチェンバロでロマン派作品やらハチャトゥリヤンやらのピアノ曲を次々弾いてしまう!モダン・チェンバロじゃありません、正真正銘、ラモーの時代の型のまんまのバロック・チェンバロです。原曲がもともとチェンバロ曲だった?いえいえ、モシェレスの同時代人クラーマーの曲(ビューロー編で全音社から楽譜の出ている、あれ)も含め、正真正銘「ピアノフォルテ」のための曲ばかり!有橋淑和さんの「チェンバロ・レボリューション」(2003)も蓋し傑作でしたが、こちらは根本的に「ハナシが違う」というか、“正統性”は最初から関係なく。シューベルトの「楽興の時」もメンデルスゾーンの「無言歌」も、シャラシャラとチェンバロの音で響きわたる――これが噴飯ものかと思いきや!タイミングをずらしたり和声を増やしたりするチェンバロ語法に通暁したマルティノヴァのタッチにかかれば、あまりに瑞々しくも説得力あふれる解釈になってしまうから驚くほかはありません。ショスタコーヴィチやクラーマーの曲なんて、最初からバロック作品?と一瞬思ってしまう新鮮体験。たんなる思いつき企画でないことは、聴けばすぐにわかります。真面目な音楽ファンにこそぜひ聴いてほしい、チェンバロの可能性と語法を存分に味わえる秀逸異色盤! ぜひお試しあれ。