アレクセイ・ウトキン(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)

エルミタージュ室内管弦楽団

ハイドンが、オーボエのために作曲したなら

〜ハイドン:オーボエ作品集1

CM004−2006(国内盤)

   

SACDハイブリッド(通常のプレイヤーで再生可能)

3,360円

(卸価はオーダーシートに) JPC:4526537 072687

 

【収録曲目】

ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)

1. 協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I−105

〜オーボエ、ファゴット、ヴァイオリン、チェロと管弦楽の為の

2. ディヴェルティメントまたはカプリッチョ

イ長調 Hob. XV−35〜ピアノ三重奏の為の

 (オーボエ・ダモーレ、チェロとチェンバロによる演奏)

作者不詳(伝ハイドン)

3. オーボエ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIg−C1

 

なんでもオーボエで吹きこなしてしまう超絶名手アレクセイ・ウトキン、基本に返る?

 オーボエ“吹き振り”で、ハイドンの協奏交響曲をあざやかにまとめ

 艶やかな室内楽はオーボエ・ダモーレ用に編曲。協奏曲の饒舌なる名技にもご傾聴あれ!

 

 Caro Mitisレーベルの看板アーティストのアレクセイ・ウトキンは、3巻のバッハ作品集やモーツァルトの協奏曲アルバムで遺憾なき技量と素晴らしい音楽性を印象づけたあと、ショスタコーヴィチ編曲集やR.シュトラウス作品集で幅広いレパートリーへの対応力をいかんなく見せつけてくれました。バッハ作品集でもフルートのための『管弦楽組曲 第2番』までオーボエで吹いてしまったり、モーツァルトの弦楽五重奏曲を無理矢理オーボエ五重奏曲に仕立ててみたり、ショスタコーヴィチ以外でも編曲センスの良さ(とそれに見合った本人の技量)が感じられましたが、このたび最新新譜ではある意味「オーボエ&室内管弦楽指揮」の基本に立ち返るかのように、古典派の協奏曲&室内楽をさわやかにキメます!とはいえ交響曲のソロ部分以外でオーボエ独奏を全面的に立てた曲はほとんどないハイドン、かろうじて唯一の例外たる協奏交響曲を録音してしまったあと、これが「第1巻」と言い張るのですから「もしハイドンが...」というタイトルを掲げている以上、今後はまた絶妙編曲が続くに違いありません。いやはや…。

 

とまれ演奏は例によって快調そのもの! オーボエはよどみなく流麗、コントラバス1本の小規模室内管弦楽はクールにまとまり、結局偽作と判明しているものの曲そのものはいたって秀逸なハ長調の協奏曲も含めて仕上がりはまさに爽快! ティンパニ&金管もスマート&アキュート、時代奏法を適宜参照しながらの、あざやかな解釈がたまりません。初期のピアノ・トリオをチェンバロ&オーボエ・ダモーレ&チェロで弾いたトラックが間に挟まり、これまた可憐なロココ調で快い変化をつけているのもまた良し!