CD:Alpha096 国内盤 2,730円
国内盤
「見える笛、見えない笛」
フランス初期印象派音楽をピリオド楽器で 〜ドビュッシー、カプレ、ルーセル 他
クロード・ドビュッシー(1862〜1918)
1. 六つの古代碑銘 (ピアノ独奏) /
2. パンの笛 〜フルートとピアノのための /
3. 髪の毛 (歌曲/S+p) /
4. 半羊神 (歌曲/T+p) /
5. ナイアードたちの墓 (歌曲/S+p) /
6. シュランクス 〜無伴奏フルートのための
アンドレ・カプレ(1878〜1925)
7. 小さなワルツ 〜フルートとピアノのための /
8. 夢 〜フルートとピアノのための /
9. ほら、見えない笛が (歌曲/T+p) /
10. 聴け、わが心 (歌曲/S+fl+p)
アルベール・ルーセル(1869〜1937)
11. パンの歌 〜フルートとピアノのための /
12. 夜鶯、いとしいおまえ (歌曲/T+fl) /
13. 天よ、大気よ、風よ (歌曲/T+fl)
カミーユ・サン=サーンス(1835〜1921)
14. 見えない笛 (歌曲/T+fl+p) /
15. ほら!(二重唱)
ガブリエル・ピエルネ(1863〜1937)
16. 三つの小唄 (歌曲/S+p)
バンジャマン・ゴダール(1849〜95)
17. ほら!(歌曲/T+p)
アルテュール・スホーンデルヴルト(p/エラール1907年製)ジル・ド・タルエ(ベーム式フルート)ンドリーヌ・ピオ(S) エルヴェ・ラミ(T)
これを聴かずして、ドビュッシーは語れない!?作曲当時のフルートとフランス製ピアノで、印象派の色彩感を描き出す―しかも独唱はサンドリーヌ・ピオ! 『ああ無情(レ・ミゼラブル)』の文豪ユゴーの詩に「目には見えない笛」という一節のある詩があって、これに19世紀後半の作曲家たちが過剰反応、無数のフランス歌曲が生まれた。本盤はそんなユゴー原詩の歌曲群を出発点に、19世紀後半ようやくフランスに膾炙しはじめたベーム式キィ付フルートと、1907年製エラール・ピアノを用いて、フルートを交えた19世紀後半〜初期印象派時代のフランス音楽を集めた好企画盤だ。プログラムの核になっているのはドビュッシーの「六つの古代碑銘」――何しろ全体をまとめるピアニストは「プレイエル・ピアノによる舞曲としてのショパン作品」や「試演時編成による『皇帝』」などで話題を呼んだ俊英フォルテピアノ奏者スホーンデルヴルト、彼が独特のピリオド的解釈でドビュッシーを、しかもエラールで弾くというからたまらない! さらに無伴奏フルートの超名曲「シュランクス」が世紀末式のベーム式フルートで聴けるなんて…フランス音楽ファン垂涎のカプレやルーセルによるフルートを伴う作品群も、もちろんこうした旧式フルートで、繊細な音色の移ろいそのままに甦るのだ! 印象派音楽の真の色彩感を知りたければ、これはもう必聴ではないか。それだけにとどまらない。歌のトラックに目を向けてみれば、レザール・フロリサンの合唱にいた頃も今は昔、いかにも個性的な歌い口でフランス歌手勢の最先端をゆくサンドリーヌ・ピオ(!!)が歌曲の半分を担当していたり。ただでさえ聴く機会のないピエルネや「ジョスラン」の作者ゴダールなどの歌曲の収録もただただ嬉しい限り。サロン音楽会仕立てのプログラムで、世紀末〜印象派音楽の「ほんとうの姿」を隅々まで愉しめる傑作盤なのだった。
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