
CD:Alpha101 国内盤 アルテュール・スホーンデルヴルト(fp)
ハンス=イェルク・マンメル(T)
フォルテピアノ伴奏によるシューベルト「冬の旅」
2,940円 レコード芸術2007年3月号 新譜月評 声楽曲 特選盤に選ばれました。
フランツ・シューベルト (1792〜1828)
連作歌曲集「冬の旅」(全曲)
ハンス=イェルク・マンメル(テノール)
アルテュール・スホーンデルヴルト(フォルテピアノ〜フリッツ1810年頃製作)
今一番来日してほしい!フォルテピアノ奏者A.スホーンデルヴルトが、
なめらかな美声を誇る素晴しいパートナーとともに、ふかく充実した『冬の旅』を世に問う!
「試演時編成による『皇帝』」で使われたフリッツ・モデルの楽器で、名作に新鮮な息吹きを。
“サロン舞曲として”ショパンのピアノ曲を解釈したり、第一・第二ヴァイオリンが1本ずつという極小版“ロプコヴィツ邸編成”でベートーヴェン協奏曲の意外きわまる真相に迫ったり…何かと話題性に富んだ企画を打ち出してきただけでなく、どのアルバムでも深い音楽性と圧倒的な存在感を印象づけてきた現代屈指のフォルテピアノ奏者スホーンデルヴルト。エラールで録音したドビュッシー盤もそぞろ日本発売という今、あらためて世に問う新譜は何と『冬の旅』!気になる歌手はハンス=イェルク・マンメルという古楽系テノール。
ドイツ音楽シーンに敏感な方なら、CPOやARS MUSICIでのドイツ18世紀ものやリート録音でもお馴染みでは――なめらかな声で自在かつ繊細な表現を聴かせる歌い口が古楽やビーダーマイヤー系作品にぴったりの、上り調子の実力派ですが、今回の『冬の旅』はまさしくマンメル面目躍如!といった感が。清らかな古楽調の声がしなやかに呼吸し、男心の間隙を静かに掘り下げてゆきます。
そしてそれを伴奏するスホーンデルヴルトのピアニズム、その遺憾なき存在感と歌心!! 圧倒的な売れ行きをみせた「ベートーヴェン『皇帝』」(Alpha079)で使ったものと同一楽器と思われるフリッツ1810年頃製作の新式ウィーン型フォルテピアノを用い、19世紀式の新機構をいかんなく生かしきって(それにしてもこの人、フォルテピアノを自分の体の延長のように自在に操る芸術家です・・・)、晩年のシューベルトならではの境地をあざやかに体現してゆくのです。その至芸が歌とからみあい、対峙する――Alphaの名に恥じない、完璧なまでの名解釈です! |