
CD:Alpha062 国内盤 2,940円 「ラ・スュルタン」〜F.クープランの室内楽とクラヴサンのための練習曲 フランソワ・クープラン(1668〜1733)
1.クラヴサンのための8つの練習曲 (指南書「クラヴサン奏法」に掲載)
2.コンセール「ラ・スュルタン」 (1714年リヨン手稿譜版)
3.アルマンド ニ短調
4.「趣味の融合」 〜コンセール第14番
5.「趣味の融合」 〜コンセール第9番「愛人の肖像」
フランソワ・フェルナンデス(バロック・ヴァイオリン)
エリザベート・ジョワイエ(クラヴサン)
アルフレード・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)
エマニュエル・バルサ、ジェローム・アンタイ(低音ヴィオール) 他
リチェルカール・コンソートのフェルナンデスにバルサ、 ゼフィーロのベルナルディーニ、若き名手ジョワイエ... さらっと“名手だけを集めた”豪華メンバーのクープラン
レオンハルトやG.ロランスの場合のように、ときおり本当に“さらっと”大物アーティストを起用してみせるからAlphaレーベルは侮れない。
クラヴサン曲と編成さまざまなコンセール(室内楽)で編まれた種々雑多なこのクープラン作品集もそうだ。すでに同レーベルで「バッハ:インヴェンションとシンフォニア」(Alpha034)によってクリーンヒットをみせたエリザベート・ジョワイエ(※手違いで商品表記が“ジョイエ”となっていましたが...)がアルバムの主役として繊細緻密で雄弁な音作りを聞かせているそば、ヴァイオリンを弾いているのはなんと、コープマンやクイケン兄弟との共演で名を馳せるかたわらリチェルカール・コンソートの主要メンバーとしても活躍、日本でも大いに名をはせているあのフランソワ・フェルナンデスなのである!その繊細な演奏は、今回同時にご案内しているMIRARE-Ambroisieでのヴィヴァルディ(MIR9968)におけるヴィオラ・ダモーレの快演とあわせて聴けば感慨いや増すこと請け合い。
さらによく見れば、ASTREEやVirgin-Veritasなどフランス系レーベルではよくお目にかかるジェローム・アンタイやら、それこそフランス小規模古楽の名盤には軒並みクレジットされている俊英エマニュエル・バルサなどの名も。そのうえオーボエには1月下旬に来日するアンサンブル・ゼフィーロの主宰者のひとりである名手ベルナルディーニまで登場し、絢爛豪華なクレジットにさらなる華を添えている。
肝心の曲目について...ここでの目玉はこのような豪華陣によるコンセールでの名演なわけだが、実は併録されているクラヴサンのための八つのプレリュードも、初出が指南書の譜例ゆえ録音では見過ごされがち、という貴重な音源。最近ではブランディヌ・ラヌーのZig-Zag Territoiresでのクープラン作品集に収録されていたのが記憶に新しいが、これは2枚組なので入手しにくい...税込2,625円で豪華演奏陣でのコンセールの名演とともにこの曲が聴ける――いかにも得なCDというわけだ。 |