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アルファ・レーベル CD Alpha041 〜 Alpha050 (フランス)

CD:Alpha041国内盤 2,940円 サクソフォン四重奏による「ホルベアの時代より」と「アメリカ」〜サクソフォン四重奏団“アバネラ”―グリーグ、グラズノフ、ドヴォジャーク

1. グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」(ホルベルク組曲)
2. グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 変ロ長調 op.109/G104
3. ドヴォジャーク:四重奏曲「アメリカ」

サクソフォン四重奏団“アバネラ”

クリスチャン・ヴィルト(ソプラノsax) シルヴァン・マレズュー(アルトsax) ファブリツィオ・マンクーゾ(テナーsax) ジル・トレソ(バリトンsax)

あざやかな編曲か、巧妙な再話か――曲者ぞろいのサクソフォン四重奏団による、19世紀の名曲2曲 & グラズノフ
 Alpha010(輸入盤扱い)で現代作品を演奏、鮮烈な音楽性を披露したサックス四重奏団“アバネラ”が、今度はサックス愛好家感涙のグラズノフの名曲と、なんと2曲の“教科書的”名曲を演奏して1枚のアルバムを作ってしまった。ジャケットこそおとなしいものの、これが見事に成功した名演なのだ! たかが編曲もの、といって侮って見過ごしてはいけないくらい。
「ホルベア」も「アメリカ」もひどく素晴らしい演奏で、さながら本来サックス四重奏のために書かれたかのような仕上がり(こういう表現はそこいらじゅうに横溢しているけれど、実際にそうなのだから仕方がない)。アバネラの表現力やアンサンブル力、各メンバーの技巧や音楽性が随一なのは言うに及ばず、何よりも編曲そのものが確実に成功しているのが大きい。
 1曲目「ホルベアの時代より」の冒頭から、いきなり独自の世界が広がる――澄みきったノルウェーの朝のよう?透明度の高いサックスの音ならでは、の“つめたい”感触に、いかにも“人の息吹き”といった柔らかさ・あたたかさが次第に加わってくる。そのあたたかみがなんともいえず快く、うつくしい!
「アメリカ」での、よどみなくなつかしい音楽の流れも秀逸だ。第2楽章のどこまでも透明な切なさなど、まさに白眉! こういう美はたぶん、弦楽四重奏ではめったに表現できないのではないか。
 春を待つ寒い季節にぴったりな、彼らのクリアーな音楽性にしみじみ酔いしれたい。
(サクソフォン四重奏団“アバネラ”のホームページ:http://quatuor.habanera.free.fr/)


CD:Alpha042 国内盤 2,940円 イタリア音楽の遺産 H.L.ハスラー (1564-1612):カンツォン
N.ストッガース (1560-1575に活躍) :ファンタジア
W.バード (1542頃-1623) :クーラント、女王のアルメイン、グラウンド
J.ブル (1563-1628) :ブルがおやすみなさいを言う
O.ギボンズ (1583-1625):ファンタジアII
J.パッへルベル (1686-1764) :ファンタジア、ト長調のトッ カータ
J.クリストフ・バッハ (1642-1703) : プラルデウム
C.リッター (1650-1725) :スウェーデン国王カール11世の死に寄せるアッレマンダ J.S.バッハ (1685-1750) :ファンタジアBWV 912、変奏
つき アリアBWV 989、「おお神よ、汝、慈悲深き神よ」の旋律にもとづくパル
ティータ BWV 767

録音:2003年2月、パリ、ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂

グスタフ・レオンハルト(ドイツ式チェンバロ&クラヴィオルガン)
  
クラヴィオルガン:エルピディオ・グレゴリのイタリア式チェンバロなどを参考にマティアス・グリーヴィシュとフリートリヒ・リープが製作(2001)
ドイツ式チェンバロ:ゴットフリート・ジルバーマンの1735年頃のモデルにもとづきアンソニー・シディーが製作(1995)

★レオンハルトの飽くなき挑戦――幻の楽器を使った演奏
このアルバムでは大バッハが大いに尊敬していたドイツの鍵盤楽器奏者ジルバーマンによるドイツ式チェンバロも演奏されているのだが、ここでは今一方の使用楽器、クラヴィオルガンに注目したい。
 クラヴィオルガンは、17〜18世紀にドイツを中心にごく一部で使われたという幻の楽器。独特の豊かな音響効果が得られるよう、クラヴィコードやスピネットにオルガンの発音機構を取りつけてある。この2003年春、この楽器を大々的にフューチャーしたアルバムがカメラータより国内盤で発売され、古楽ファンを中心に大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。

★バッハ3曲をはじめ、演目は彼が得意とするものばかり
楽器のことで騒ぎ過ぎたが――肝心の演奏曲目は16世紀末から18世紀にかけてドイツやイギリスで作曲された、イタリアの鍵盤音楽に影響をうけた作品群(上記の日本盤仮タイトルは原文ライナー解説の題からとった)。古いハスラーのカンツォーネやギボンズのファンタジアなど深く深く音を探りゆくような作品、聴かせどころに満ちたブルやバードらのエリザベス朝小品群、パッへルベルやクリストフ・バッハ(BWV992のカプリッチョを捧げられた大バッハの義兄)といったバッハを準備した偉大な先達たちの豊かな音楽、そして大バッハの曲のうちでも、より古い時代からの影響がとくに色濃く出た3曲。確かに、レオンハルトはクープランなどのフランス音楽や、スカルラッティやラモーなど18世紀音楽でも独特の味わい深い演奏を聴かせてくれる……しかし実際のところ、彼の底知れない静謐な音楽性の真骨頂が最良のかたちで発揮されるのは、やはりこうした17世紀のイギリス・ドイツ系音楽ではないだろうか?

発売中のAlpha017(オルガン盤)、Alpha027(チェンバロ盤)とあわせ、の古楽ファンはもちろん、すべてのクラシック音楽ファンに“17世紀音楽のスタンダード・アイテム”として訴求できる強力商品です ! !


CD:Alpha043 国内盤 2,940円 カッチーニの庭園 〜ジューリオ・カッチーニ、その他の作品集〜

ジューリオ・カッチーニ(1551〜1618)
1.翼ある君、愛の神よ 2.かくも甘く、優美な諍いを
3.戻れ、ああ、戻って来てくれ
4.愛の神よ、どうすればいいのか グリエルモ・ミニスカルキ (?〜1620頃)作曲
5.もしも、二つの眼が
エンリーコ・ラデスカ・ディ・フォッジァ(?〜1625)作曲
6.オルフェウスの嘆き「荒れ果てた大地、暗く恐ろしい野」
7.灼けつくようなこの溜め息に
8.死にゆく者に、どうか慈悲あれ ジローラモ・カプスベルガー(1580頃〜1651)作曲
9.東の門より
10.日がな一日、涙にくれて
11.ご婦人、わたしたちは死に値するのです ジローラモ・フレスコバルディ(1583〜1643)作曲
12.悲運と苦痛のさなかにあって
13.棘に隠れた美しき人
14.心と、その傷に、糧を与えよう ジューリオ・サン・ピエートロ・デ・ネグリ(?〜1610頃)
15.第1トッカータ 作曲 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575頃〜1647)作曲
16.私は去る、だが今この胸が
17.強く輝かしい炎が、この貧弱な胸を焦がす
18.この体を打ち砕いてしまおう、いっそ燃やしてしまおうぞ フランチェスカ・カッチーニ(1587〜1640頃)作曲
19.ああ、誰に私を慰められよう 20.わが心の奥底から バールバラ・ストロッツィ(1619〜1664頃)作曲
(※特記のない曲はカッチーニ作曲)

マルコ・オルヴァ
(歌、リュート、テオルボ、バロック・ギター、リローネ)
オルガ・ピタルク (歌)、
エリック・ベロク (テオルボ、ルネサンス・ギター)、
ブリュノ・カイヤ (打楽器)、
アンジェリーク・モイヨン (ダブルハープ)、
イムケ・ダーフィト (リローネ)

2003年2月、パリ、ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂

ル・ポエム・アルモニークでも活躍しているバリトンのマルコ・オルヴァ(MARCO HORVAT)が、バロック草創期の重要曲集であるカッチーニの『新しい音楽』を歌う。それも大半の曲でテオルボやバロック・ギターの弾き語り、というスタイルをとっての録音だ。そこへ曲によって、数名の撥弦楽器奏者が合いの手を入れるかたちになる。
ル・ポエム・アルモニークでラフィリアトル(ソプラノ)やデュメストル、上村かおりたちとならんで活動してきただけに、オルヴァは一人舞台に立たされても素晴らしい個性を発揮してくれる。例によって地声に近い、まさに“語りながら歌う”というような独特の歌い方に、ごく自然にバロック歌唱ならではの装飾技法が折り込まれてゆく。カッチーニを新しい視点から見直せるというだけでなく、バロック時代の声楽曲のあり方そのものまで考えなおさせてくれる刺激的な歌だ。
器楽伴奏も、勢いのいいオルヴァ自身の演奏を含めハイテンションでエキサイティング。Alphaならではの好企画が、またひとつ新たに加わった!と実感させてくれる1枚だ。

 


CD:Alpha044 国内盤 2,940円 君よ知るや南の国〜フォルテピアノ伴奏によるシューベルト歌曲集

ヨハンネット・ゾーメル(ソプラノ)
アルテュール・スホーンデルヴルト(フォルテピアノ)

フランツ・シューベルト(1797〜1828)
1. 幻想曲 ハ短調 D.2E(1811)
2. ズライカ Opp.14(1819)
3. ズライカ U Opp.31(1822)
4. メヌエット イ長調 D.344(1815)
5. エレンの歌 T Opp.52-1(1825)
6. エレンの歌 U Opp.52-2(1825)
7. エレンの歌 V〜聖母マリアに捧げる讃歌 (アヴェ・マリア)Opp.52-6
8. アダージョ ト長調 D.178(1815)
9. 糸を紡ぐグレートヒェン Opp.2(1814)
10. メヌエット イ短調 D.277A(1815)
11. ミニョンの歌「君よ知るや南の国」(1815)
12. ミニョンの歌「わたしに語れと言わないで」Opp.62-2(1826)
13. ミニョンの歌 「ただ憧れを知る人のみが」Opp.62-4(1826)
14. ミニョンの歌 「どうかこのままの姿でいさせて」Opp.62-3(1826)

スコットのロマンティックな中世小説が大流行し、ゲーテやシラーが19世紀ドイツ詩のいしずえを築きつつあった時代。シュトライヒャーやグラーフといった製作者によって、ピアノの機構改革が躍進的に進んでいた時代。そんな十九世紀初頭のウィーンにあって、古いヴァルター型ピアノに向かい、学生時代からの友人たちに励まされながら、シューベルトは出版の見込みなど思いもよらぬまま、不滅の歌曲の数々をつつましやかに作曲しつづけていた。作曲家が実際に使っていた18世紀末風のヴァルター式フォルテピアノによる伴奏、オランダの名歌手ヨハンネット・ゾーメルのまっすぐで透明な歌唱により、生前の、等身大の歌曲王の姿がありありと浮かぶかのよう。はるかアルプスを越えた南国へと向かうミニョンの思いのように、我々の心もまた現代の喧騒から「ここではないどこか」へと連れ去られるのである。

使用楽器…ポール・ポレッティ&ヘラルト・タインマン製作(ヴァルター1800年モデルによる)

録音:2003年1月、スイス、ショー・ド・フォン音楽堂

 


CD:Alpha045 国内盤 2,940円 天上の饗宴〜ダニエル・ダニエリス作品集

ダニエル・ダニエリス(1635〜96)
1. 我らに愛を垂れたもう比類なき慈愛により
2. 祭壇を飾り立てよ
3. おお善よ、おお愛よ
4. 武器をとれ、忠実なるものたちよ
5. 皆の者、恐れおののけ、沈黙せよ
6. おお、めでたきホスチア
7. 愛の泉のほうへ
8. ここへ来て、神の御業を見るがいい
9. 詩編第136編「バビロンの流れのほとりに座り」
10. 天上の喜びを深々と吸い込め、命限りある者どもよ
11. 私たちはどこへ行くのか、命限りある私たちは

録音:2002年11月、デュエップ(北フランス)、サン・レミ教会

アンサンブル・ピエール・ロベール(器楽・声楽アンサンブル)
フレデリク・デザンクロ(指揮、オルガン)

デザンクロのフランス・バロック宗教音楽プロジェクト第2弾
 フランス・バロックの宗教曲の演奏に精力的に取り組んでいるフレデリク・デザンクロ率いるソリスト集団、アンサンブル・ピエール・ロベールが放つAlpha録音第2弾。リエージュ(ベルギー)出身で、メクレンブルクのグスタフ=アドルフ公に仕えたのちブルターニュ地方のヴァンヌ大聖堂の楽長となった17世紀の作曲家ダニエル・ダニエリスの作品を集めたもの。
 さきのアンリ・デュモン作品集(Alpha021)にもまして微妙で繊細な表現は実にあざやか! 録音会場である北フランスの教会の空気感と、しみじみ美しい楽曲の魅力をあますところなく表現した演奏の妙味を、Alphaの名録音技師ユーグ・デショーが見事に捉えてくれている。
 合唱ファン、バロック音楽ファン、オーディオ・ファンだけでなく、ありとあらゆる音楽ファンに楽しんでいただきたい宗教音楽の名演。


CD:Alpha046 国内盤 2,940円 G.S.カルボネッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集

ジョヴァンニ・ステーファノ・カルボネッリ(1690頃〜1772):「ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ集」(1720頃出版)より
ソナタ第10番 ト短調 
ソナタ第1番 ニ長調 
ソナタ第12番 ロ短調
ソナタ第7番 イ短調
ソナタ第6番 イ長調
ニコラ・マッティス:ギター独奏のためのプレリュードとアリア / 録音:2002年9月、パリ

エレーヌ・シュミット(バロック・ヴァイオリン)
アンドレア・マルキオイ(チェンバロ、オルガン)
ガエータノ・ナジッロ(バロック・チェロ)
カール・エルンスト・シュレーダー(バロック・ギター)

タルティーニやロカテッリのそれにもまさる、知られざるヴァイオリン音楽の粋!エレーヌ・シュミットの飽くなき追求は続く!
決然としたたたずまい、惚れ惚れするほどニュアンス豊かな弓さばきを聴かせてくれるフランス新世代のバロック・ヴァイオリンの名手、エレーヌ・シュミット。知られざるヴァイオリンのためのレパートリーを発掘することに意欲を燃やす彼女はかつて、ビーバーの同時代人アルベルティーニの直摯でエロティックな音楽世界を教えてくれたが(Alpha028)、今回の演目として選ばれたのはイタリア出身でロンドンで活躍したカルボネッリというヴァイオリニスト・作曲家。
18世紀の初頭にロンドンに渡りヘンデルの知遇を得、ドルリー・レーンの楽団長として巨匠のオラトリオ初演にもしばしば参加していたという。そのソナタはタルティーニやヴェラチーニ、ヴィヴァルディといった同時代の作曲家たちのものと同様、この世代特有の伸びやかな歌と切ない抒情がないまぜになった美しい作品ばかりだ。
  エレーヌ・シュミットの冴え渡ったヴァイオリンもさることながら、通奏低音陣も見事なもの。それもそのはず、ビオンディの盟友として知られるナシッロがチェロを、またモンテイエやエグエスと並んで顔の広さでは随一の撥弦楽器奏者K.E.シュレーダーがギターを弾いているのだから。K.E.シュレーダーの名技を堪能できるマッティス作の独奏曲を併録、という嬉しいおまけもあり。


CD:Alpha047 国内盤 2,940円 うつろいゆく浮世〜ブクステフーデ 器楽・声楽作品集

ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃〜1707)

1.ドイツ語によるカンタータ「主よ、天にはあなたのほかに」
2.ソナタ ヘ長調 BuxWV269
3.パッサカーリャ ニ短調BuxWV161
4.ソナタ イ短調BuxWV272
5.ディートリヒ・ベッケル(1623〜79):ソナタ ニ長調
6.ソナタ第3番 ト長調BuxWV261
7.チャコーナ第4番 ホ短調BuxWV160
8.ソナタ第6番 ホ長調 BuxWV264
9.ラテン語によるカンタータ「牡鹿が小川を恋しがるように」

録音:2002年11月、スイス、ゼーヴェンの教会

マリア・クリスティーナ・キーア(ソプラノ)
ビクトル・トーレス(バリトン)
器楽合奏:スティルス・ファンタスティクス(古楽器使用)
パブロ・バレッティ(ヴァイオリン)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ)他

Alphaレーベルにマリア・クリスティーナ・キーア登場!大本命たちが織り成す、最高峰のバロック音楽がここに...!
  エルレバッハの声楽・器楽作品集(Alpha018)で名演を聴かせたスティルス・ファンタスティクスとビクトル・トーレスのコンビに、なんとドイツの超ヴェテラン古楽ソプラノ、マリア・クリスティーナ・キーアが参加!
  アンサンブル「カフェ・ツィマーマン」やマンフレッド・クレーメルの「レア・フルーツ・カウンシル」などで活躍するアルゼンチンの名手バレッティ、マレのアルバム(Alpha036)で実力を遺憾なく発揮してみせたベルギーのヴィオール奏者ワティヨン、最近の来日公演が大成功に終わったリュート奏者エドゥアルド・エグエスなど、ひたすら強力なソリストが結集した室内アンサンブルの素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。
  なんてことのない演奏ではひたすら地味になってしまうブクステフーデの作品だが、演奏者がうまいとこれほどまでに面白く仕上がるのか?という驚きの名演。変奏曲のおもしろさや声楽曲での表現力など、“バッハが憧れた巨匠”ブクステフーデの才能を見事にあらわにしてくれる名演だ。


CD:Alpha048 国内盤 2,940円 J.S.バッハ: 様々な楽器による協奏曲集Vol.2

1. ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
2. 2挺のヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1043
3. 管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
4. オーボエ、ヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 BWV1060

録音:2003年7月 メッツ(東フランス)、アルスルナル音楽堂

カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)

満を持して登場の第2弾! カフェ・ツィマーマンのバッハ作品集。
大好評を博した第1弾(Alpha013)に続き、今回は「ブランデンブルク協奏曲第3番」にはじまる超・名曲を集めている。どれも楽器ひとつひとつが独立した動きをみせる、活気に満ちた対話が面白い作品。カフェ・ツィマーマンは、昨年のエイヴィスンの協奏曲集(Alpha031)でみせた素晴らしい弦さばきを発揮して、まさに面目躍如たる演奏を繰り広げてくれる。後半の曲目に参加するオーボエやファゴットのニュアンスも素晴らしい。
今回は各パートに適宜複数の奏者が配されている。Alphaにしては大きな編成(!)ということで、セッションは同レーベルの“ホームグラウンド”的録音会場であるパリのノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂ではなく、古楽ファンには馴染みの深いメッツ(ロレーヌ地方)のアルセナル音楽堂で行われている。天才録音技師ユーグ・デショーによる、楽器一つ一つが発する微妙な雰囲気まで録ってしまう名録音にも注目したい。

 


CD:Alpha049 国内盤 2,940円 ヴェネツィア、いとすさまじ 〜16世紀のバレット、カンツォネッタ、マドリガーレ
 
1. アントニオ・インチェルト(1584〜1602頃活躍):パヴァーン「葬列」
2. ジョルジオ・マイネリオ(1535〜82):当世風のパッセ・メッツォ
3. ジョゼッフェ・グヮーミ(1540〜1611):8声のカンツォネッタ 第24番
4. オラーツィオ・ヴェッキ(1550〜1605):5声のテデースカ「百合と薔薇の暁が」
5. ジョルジオ・マイネリオ:テデースカとサルタレッロ
6. ジョルジオ・マイネリオ:古風なパッセ・メッツォ
7. ジョルジオ・マイネリオ:パガニーナのパッセ・メッツォとサルタレッロ
8. ジョヴァンニ・ピッキ(1600〜25頃活躍):ポーランド風バッロ
9. フロリアーノ・カナーレ(1550〜1603):8声のカンツォーナ「ラ・バルツァーナ」
10. オラーツィオ・ヴェッキ:5声のサルタレッロ “イル・ヴェッキ”「みな音楽を奏で、楽しもう」
11. ジョヴァンニ・マイネリオ:イギリス風バッロとサルタレッロ
12. ピエートロ・ラッピ(1575〜1630):8声のカンツォン第18番「黒人の女」
13. ガスパロ・ザネッティ(1626〜45頃活躍):カラヴァッツォ子爵のイントラーダ
14. ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1553(56?)〜1612):カンツォン第2番
15. オラーツィオ・ヴェッキ:ハンガリー風バッロ
16. オラーツィオ・ヴェッキ:「素敵な時間を過ごしているなと」〜フィナーレ

カプリッチョ・ストラヴァガンテ・ルネサンス・オーケストラ
スキップ・センペ(指揮)

16)ギユメット・ロランス(歌)

センペ率いる、驚嘆すべきルネサンス・オーケストラの至芸 活き活きと甦る、鮮烈な16世紀ヴェネツィアの風情!
「ヴェルサイユ〜魔法の島」(Alpha014)で “鮮烈な古楽”を聴かせてくれたスキップ・センペが、今度はイタリア・ルネサンスの豊饒な器楽作品の数々で素晴らしいアンソロジーを編み上げた。20人強ものルネサンス楽器の名手を集めた 、常軌を逸した“ルネサンス・オーケストラ”が、それぞれに活気あふれる演奏でルネサンスの舞曲をヴィヴィッドに仕上げてゆく。とどまるところを知らないエネルギーに突き動かされ、ついつい聴き入ってしまうこと請け合い! 北方・東方や地中海世界をまたにかけた交易の中心地として栄華を誇った最盛期のヴェネツィアの活気や憂愁が、現代に息づくかのよう。もちろんAlphaならではの優秀録音も特筆もので、コルネットの息遣いやヴィオールの繊細な弓使いまで鮮やかに収められている。
 古楽ファンはもとより、ワールド系、民族音楽などのリスナーにもぜひお勧めしたい。


CD:Alpha050 国内盤 2,940円 シャルパンティエ:聖ルイのための晩課

マルク=アントワヌ・シャルパンティエ(1643〜1704)

1. プレリュード(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル(1632〜1714)作曲)
2. フォブルドンによる単旋律聖歌「神よ、早くわたしを解放してください」
3. 神よ、あなたは五つの力をくださいました(H.33)
4. 詩編第109編「神は言われた」(=ディキジット・ドミヌス H.197)
5. よろしい、善良なる僕(しもべ)よ(H.375)
6. 詩編第110編「わたしは心を尽くして主に感謝をささげる」(=コンフィテボル・ティビ H.220)
7. 忠実にして思慮深き僕(しもべ)よ(H.34)
8. 詩編第111編「いかに幸いなことか、主を畏れる人」 (=ベアトゥス・ヴィル H.221)
9. フーガ:グラーヴェ(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル作曲)
10. 証聖者のためのモテ第3番「いかに幸いなことか、罪なくして造られたる者は」(H.376)
11. 詩編第112編「主の僕(しもべ)らよ、主を賛美せよ」(=ラウダーテ・プエリ H.203)
12. 善良にして忠実なる僕(しもべ)よ(H.35)
13. 詩編第116編「すべての国よ、主を賛美せよ」(=ラウダーテ・ドミヌム H.214)
14. 聖ルイのためのモテ「太鼓とオルガン、高らかなる 喇叭の音もて」(H.323)
15. 3声のマニフィカト(H.76)
16. 第2旋法によるプレリュード(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル作曲)
17. 主よ、王に勝利を与え(H.292)

レ・パージュ・エ・レ・シャントル
(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団)
オリヴィエ・シュネーベリ(指揮)
フレデリク・デザンクロ(オルガン)

圧倒的な表現力!
シャルパンティエの魅力をあますところなく引き出した名演奏
 清廉な歌声と柔軟な表現力によって、フランス古楽合唱界を代表する存在でありつづけるレ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団)。生彩に富んだ器楽伴奏を従えて新鮮な解釈をみせたクロード・ルジュヌ作品集(Alpha032)につづいてアルファ・レーベルからリリースされるのは、フランス・バロック宗教音楽の大御所シャルパンティエの作品集!
 憂愁をおびて典雅なシャルパンティエの持ち味が、ただの少年少女合唱団には終わらない縦横無尽の表現性をそなえたレ・パージュ・エ・レ・シャントルと、的確なアンサンブル力をもって参画する器楽伴奏陣によって十二分に引き出されてゆく。同センターのオルガニストであるデザンクロのオルガン独奏にもますます磨きがかかり、あれよあれよと聴き終えてしまう70分強の名演奏。