カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
エイヴィスン:スカルラッティのソナタによる合奏協奏曲集
【Alphaレーベル2007年度カラーカタログ付仕様】
Alpha907(国内盤)(ディスク内容はAlpha031と同じです)
9月13日発売予定 2,940円
【収録曲目】
チャールズ・エイヴィスン(1709〜70)
『スカルラッティのハープシコード練習曲に基づく合奏協奏曲集』(1744)より
1. 合奏協奏曲 第6番 ニ長調
2. 合奏協奏曲 第5番 ニ短調
3. 合奏協奏曲 第11番 ト長調
4. 合奏協奏曲 第3番 ニ短調
5. 合奏協奏曲 第9番 ハ長調
6. 合奏協奏曲 第12番 ニ長調
出ました、新年度の豪華カラーカタログ付き仕様――しかも待望のカフェ・ツィマーマン!
丁々発止のスタイルで、どんな曲でも鮮烈に面白くしてしまう
スカルラッティ好きはマスト、そうでなくともこの“隠れ名盤”、お値打ち度は高いのです!
1773年、モーツァルトの「小ト短調」交響曲と同じ頃に書かれた前衛音楽ともいうべきエマヌエル・バッハの『ハンブルク交響曲集』を弾いた鮮烈盤(Alpha107)がなお話題の古楽集団カフェ・ツィマーマン。「あのアルバムが鮮烈なのは曲のせいだろ」という玄人筋の方もおられましょうが、この集団が弾くとどんな曲だって「この曲は鮮烈だなあ」と思わせる、そんなところもあると思います――その証左が、これ!
ドメニコ・スカルラッティのソナタといえば、もう久しくバロック鍵盤曲の王道ジャンルのようですが、もともとその人気を作ったのは18世紀のイギリス人たち。1740年前後には(べつだん長くイギリスにいたわけでもないのに)スカルラッティのソナタはイギリスの一部マニアに大人気で、折しもアマチュア楽団ブームとあいまって同じく大人気だった“コレッリ風の合奏協奏曲”としてアレンジすりゃ売れるだろ、なんて楽譜業者も考えるくらい有名になったらしく。かくて生まれたエイヴィスン編曲版、どう考えてもソナタ!なスカルラッティのフレーズを、みごとナチュラルに、旋律線からみあう丁々発止の合奏に、あるいは歌心ゆたかなカンタービレ・ナンバーに仕立てなおされているから驚きです(スカルラッティ好きの方なら「元ネタさがし」の楽しみもあるわけで)。昨今では競合盤もちょこちょこ出てきていますが、このカフェ・ツィマーマン盤は今なお群を抜いたエキサイティング度!バレッティとベイエールのスリリングなヴァイオリン対話、信じられないアジリティで動き回るスカルカのチェロ、総奏ではニュアンスを少しづつ変えて重なるガット弦の美しさ...カラーカタログの面白さも忘れるくらいの面白さです。18世紀英国文学のベストセラー『センチメンタル・ジャーニー』(J-POPの古典名曲の、たぶん元ネタ)でも「エイヴィスンのスカルラッティ協奏曲よろしく、烈火のごとくに...」とかそんなフレーズがあるようですが、そんな英国紳士たちの共通理解を彷彿させずにはおかない「鮮烈さ」がここにはあります!