アンサンブル・スォナーレ・カンターレ(古楽器使用)

ジャン・ガイヤール(笛・総指揮) ミシェル・クロード(打楽器) 他

ナポリの風、16世紀 〜ヴィラネスカとマスケラータ

Alpha524 国内盤 2008716日 発売予定 2,940

【収録曲目】

ジョヴァンニ・ダ・ノーラ(生歿年不詳、16世紀)『ヴィラネスカさまざま』(1545)より 7曲

ヨハンネス・デ・コロニア(生歿年不詳、16世紀)『村の歌(ヴィラネスカ)さまざま、ナポリ仕立て』(1537)より 2曲

ダルツァ『リュートのための第4曲集』(1508)より2

…その他 ラッスス、マイネリオ、トマーゾ・ディ・マイオ、ボルローノ・ダ・ミラノ、バルベッタによるヴィラネスカとマスケラータを収録 全22

 

さあ、夏です! 開放的なる古楽サウンドで、南国気分を味わいましょう!

 ひさかたぶりのAlpha「白」シリーズ。まずは万人ウケすること間違いなし&古楽ファンのハートもわし掴み、素朴でオーガニックな「むずかしくないルネサンス南国音楽」をどうぞ!

 

いよいよ夏季商戦も本番突入!ということで、あつーい夏にぴったりの、エモーショナルかつ開放的な南国古楽サウンドをお届けいたします――Alphaでおなじみのさまざまなアンサンブルで活躍する気鋭古楽アーティストたちが結集、南国ナポリの雰囲気を堪能させてくれるイージー・ルネサンスの響き!

ルネサンスの世俗音楽でも、歌声パートひとつだけのフロットラと並んで「わかりやすい」のが、ヴィラネスカとかヴィラネッラと呼ばれるタイプの重唱曲。ターン・タ・タ・ター・ター、という単純かつキャッチーなリズムを繰り返し(うっすら麻薬的…)なんてことない歌詞もけっこう繰り返しながら、3声のきれいなハーモニーを連ねてゆくという、クセになると毎夏聴かずにはおれなくなる(←担当)気軽な音楽なのです。とくにややこしくならない、リズムも旋律もわかりやすい、ほとんど長調……と、クラシックも聴かない人にだってジャケットの美しさで薦めてしまえる、このストレートに感覚を揺さぶる感じはまさにトマトやアンチョヴィ、ニンニクや唐辛子、ウイキョウやミント(!)の効いた南イタリア料理のよう!

ちなみにルネサンス通には、ヴィラネスカはわりとメジャーなジャンルの一つ。輸入盤にはそこそこ競合盤もありますが、これを手がけるグループはみんな個性の立った連中ばかりで、何枚あっても“味”がカブらないのが不思議なところ。しかし本盤ときたら、演奏陣がフランス=ラテン系面子のせいか、エモーショナルなわくわく感がちょっと群を抜いてます!(北イタリアが本場の)イタリア演奏陣のそれをも凌ぐ開放感――のびやか民俗的な男声もセクシーなら、Alphaならではの秀逸録音が拾ってくる太鼓の響き、元気に鳴りわたるコルネット、撥弦のうねり…と古楽器サウンドもこれまた絶妙!「われらはロマびと(Cingari simo)」、「ご婦人、ガリアルダを教わりたくば Chi la Gagliarda」、「愛しきひと、どうしてそんなに怒ってばかり (Madonna tu mi fai lo scorruciato)」などヴィラネスカの定番名曲は一通り押さえてますので、入門盤としてもOK、ヴィラネスカ好きにも比較の愉しみたっぷり!猥雑系の歌詞がこれまた夏っぽい(?)デ・コロニアやノーラの最初期ヴィラネスカのほか、恋歌的派生ジャンルのマスケラータ、巨匠ラッススの作例まで――上機嫌必至の22トラック!店頭演奏に使えば、店じゅう爽快・夏気分に…。