アルテュール・スホーンデルヴルト (フォルテピアノ/
Ens.クリストフォリ(古楽器使用) ヴァルター1800年&フリッツ1810年頃)
ベートーヴェン:試演時編成による
ピアノ協奏曲 第3番・第6番

Alpha122 国内盤 2008年7月16日 発売予定 2,940円
【収録曲目】
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770〜1827)
1. ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品57
2. ピアノ協奏曲 第6番 ニ長調 作品61a
(ヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲版)
弦楽器はたった
7 本(ヴァイオリンなんて 1 本ずつ!)しかし完全 2 管編成?!
あの「皇帝&第4番」に続く、ロプコヴィツ邸試演時の響きを再現した異色の名演再び!!
あのヴァイオリン協奏曲の編曲版が、こんなにひしひし名曲として鑑賞できるとは!!!
シュタイアーやインマゼールと並んで…いやある意味彼らなど及びもつかぬほど新しいことを次々とやってのける、いまヨーロッパで最もアツいフォルテピアノ奏者の一人スホーンデルヴルトが、またまたやってくれました!過去2作で『レコ芸』特選が相次いだあと、再び「あの」ベートーヴェン企画に立ち戻ります!2005年リリース時には爆発的ヒットとなり、今なお弊社の定番売れ筋にとどまり続けている「試演時編成による『皇帝&第4番』」(Alpha079)に続く協奏曲シリーズ、第2弾――前回と同じく「楽聖中期の“傑作の森”の管弦楽曲の試演に使われたロプコヴィツ邸の大広間、客席含め実際にイスを並べてみたら、完全2管編成のほか弦楽器奏者は7人しか入れなかった」という検証結果にもとづき、弦が1・1・2・2・1の対抗配置、しかし管楽器は完全2管編成、もちろんティンパニ入り…という、室内楽編曲とも通常のピリオド楽団ともまったく違う編成で、おもわぬ演奏効果を再現してみせた異色の名録音です。前の盤が一時のゲテモノ扱いに終わらず3年も売れ続けている実績が示すとおり、これもひとえに精鋭古楽奏者たちの演奏が、信じがたいレヴェルの音楽性にあるがゆえ(このことは、前回のアルバムでもずいぶん賞賛の的になりました)。「当該の大広間の広さではどうしても客席がオケに近くなるため、小編成にもかかわらず聴覚体験はより強烈になったはず」との推察どおり、事実上ソリストとなる第1ヴァイオリンの濃やかな表現が精鋭ソリスト管楽陣とからみ、すばらしいアンサンブルを紡ぎ出してゆきます。いきなり強烈な冒頭のハ短調協奏曲もさることながら、圧巻はやはりヴァイオリン協奏曲からの編曲版たる「第6番」!ベートーヴェンはロンドンからの新作ピアノ協奏曲委嘱に急いで対応するため、ヴァイオリン独奏パートに殆ど手を加えずこれをピアノ用に引き写したわけで、現代ピアノだと「もてあまし感」ばかり際立って全く存在意義が理解できなかった「ピアノ版」ですが、フォルテピアノと小編成による本盤の演奏を聴けば「ああ、そうか!」とがぜん納得の連続――いやいや、ピアノ協奏曲の名品をひとつ聴き逃していた!と愕然です。インマゼールの交響曲全集に続く、ファンを休ませない話題盤!