アルテュール・スホーンデルヴルト
(ピアノ/べヒシュタインE、1920年製)
グラーフ・ムーリャ(vn)マリー・アランク(vc)
ナージャ・スミルノヴァ(S)ペトル・ミグノフ(Bs)
ショスタコーヴィチ、紆余曲折の人
Alpha055 国内盤 2枚組 2008年8月1日 発売予定
4,515円
【収録曲目】
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906〜75)
1. わが全集への序文、同序文への省察 作品123
2. ピアノのための前奏曲とフーガ 作品87-1
3. ピアノ三重奏曲 第2番 作品67
4. レビュー『クロコディル』(1965年8月24〜30日)より 五つのロマンス 作品121
5. ブロークの詩による七つのロマンス 作品127 〜ソプラノとピアノ三重奏のための
6. ピアノのための前奏曲とフーガ 作品87-4
7. サーシャ・チョルニの風刺 作品109
8. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品134
9. レビアトキン将軍の4連の詩 作品146
話題盤を連発するフォルテピアノの異才、ピリオド楽器でショスタコーヴィチを解体!
ロシアとベルギーの精鋭陣は、曲のスピリットと客観性をどちらも十二分に満たしてくれる
(日本盤発売、実はこれが最初でございまして…本邦初公開、解説充実、見逃せない逸品!)
何かワケアリで・というわけでもなく、単に発売時はまだAlphaの知名度も低かったためマーケッタブルか読めず輸入盤仕様でご案内した本盤。しかしスホーンデルト様の知名度が上がってきた今なら、イケます!前頁でご案内した最新新譜が少し前から売り場をにぎわせた頃、ついに堂々、日本語解説つきで登場いたします――「ピリオド楽器でのショスタコーヴィチ」!! プログラムは中期から晩年の作品が中心で、なかでも1944年の傑作たるピアノ・トリオ第2番、および最晩期ともいえる1969年の『ヴァイオリン・ソナタ』という2大作を軸に、さながらサロンでの「音楽の夕べ」のごとく声楽作品を交えつつ、ショスタコーヴィチの紆余曲折の芸術家生涯に迫ろうという企画でございます。スホーンデルヴルトの弾くピアノは1920年製のべヒシュタイン――つまり「ドイツの古い銘ピアノ」ということになりましょうが、社会主義政権下のソ連の趣きに、この古雅にして透明な美音を誇る楽器は何としっくりくるのでしょう!共演陣は歌い手を含め3人までが旧ソ連系、本気でぶっ飛んだハイテンションぶりからしっとりロシア情緒な表現まで自由自在な感性あってこそ、ショスタコーヴィチらしい「本気の矛盾」がひしひしと伝わるよう。しかも弦楽器はどちらも年代物の銘器で、これがまた美しく滋味ぶかい音を出すんです…ベルギー気鋭のマリー・アランクのチェロがまた堂に入った味わい!解説充実、H.デショーの録音も生々しく、あざやかに作曲者像の本質を浮かび上がらせます。Alphaでなくては成しえなかった最上級の企画です。